2011年2月10日

シュルレアリスム宣言?

昼下がりの六本木、国立新美術館。開催二日目の「シュルレアリスム展」を見に行ってきました。

シュルレアリスムって何よ? 超現実ってつまり何なのさ? という疑問は最もで、あたしもきちんと正確には答えられません。とりあえず、ウィキペディアで調べてみますと、
芸術の形態、主張の一つ。超現実主義ともいう。超現実とは「現実を超越した非現実」という意味に誤解されがちであるが、実際は「過剰なまでに現実」というような意味である。
とあります。「過剰なまでに現実」って、ますますもってよくわかりませんが、あれらの作品、特に絵画などを見てますと、これが「超現実」なのか、という気がします。

あたしなど、日常の生活で楽しかろうが哀しかろうが、起きていようと寝ていようと、たとえちょっとしたインスピレーションですら、あんな映像が頭に浮かぶことはありません。あたしの場合、しょっちゅう、色もあれば細部もはっきりしていて、時には匂いまで感じる夢を見ますが、それはあくまで現実世界となんら変わることなく、むしろ現実世界よりもシャープな映像となって現われてくることばかりです。

つまり、体のどっからか角のような物体が突き出るように生えてきたり、といった夢を見ることはありません。もちろん、夢の中で起こることが非現実的なことはしょっちゅうです。(例えば、いつのまにか結婚していて、既に孫がいるとか・・・汗)

で、展示されていた作品ですが、ダリとかマグリットなどは実物はともかく作品そのものは画集などで見たことがあるものもずいぶんとありました。マン・レイも同じ場所で昨年開かれた展覧会に出展されていたものもあったんじゃないでしょうか?

あと、当時の展覧会のチラシやパンフレットが数多く出されていましたね。意外とシンプルというか平凡なチラシなので、そこがかえって面白かったりします。

最後の最後、グッズ販売が、意外とバラエティに乏しく、極論すれば、図録と絵はがきしか売ってないじゃん、という感じで拍子抜けでした。あたしは一筆箋とかメモ用紙が好きなので、そういうものが売っていればなあ、と思いましたけど。(さすがにネクタイはないだろうと予想していましたが・・・汗)

個人的にはデ・キリコ「二人の人物」、エルンスト「解剖-花嫁」、ピカビア「仔牛の崇拝」、レーグル「化学の結婚の炎」などに惹かれましたが、中には小学生の落書きみたいなものも散見されました(失礼)。でも、見ながら感じたのは、超現実だと言っても、作品のほとんどは、結局のところ「ペニスとヴァギナ」をどこかしら彷彿とさせるものであったような気がします。

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