2011年2月 5日

モンスター

モンスターと言っても



このコミック(↑)ではありません。昨晩のTBS系ドラマ「LADY」の中の殺人犯のことです。あんなプロファイリングで犯人が捕まるなら世話ないなあ、というツッコミは置いておいて、モンスターというのは柳楽優弥演じる殺人犯のことです。

彼は自分のことを生まれながらのモンスターだと言っていました。ただ、その理由が自分でもわからず高校生のころは悩んでいたようで、催眠療法によって幼いころに母親が父親を殺すところを目撃してしまったからだということを知って納得したのです。

そのシーンを見て、あたしは例によって腑に落ちないものを感じました。

だって、親が殺人者だから自分にも人殺しの血が流れていると納得するなんて、それってモンスターでも何でもないじゃないですか? 単なる遺伝、あるいはごくごくわかりやすい影響関係でしかないです。

モンスターというのであれば、親とか周囲に関係なく、それこそ突然変異的に現われてこないとならないのではないでしょうか? 「あんな善良なご両親からどうして?」と言われてはじめて「モンスター」と言えるのではないでしょうか? あるいはプロファイリングでは全く解明できないからこそモンスターと呼べるのではないでしょうか? あたしはそう思います。

人を殺すからには理由があるなんていうのは単なる殺人者であり、殺した人数が多かろうが、殺し方が残虐であろうが単なる殺人者でしかないと思います。理由なんてない、どんなにプロファイリングしたって、背景を解明したって全く理解できない殺人犯、それこそがモンスターだと思うのですが。

違いますか?


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