2011年2月 3日

呪詛

午後から多摩地区を広く回遊。最後は立川でオリオン書房のノルテ・ルミネ・アレアの3店舗を営業しておしまい。いつもより街の賑わいも若干落ち着いていたような気がします。唯一殺気立っていたのは、伊勢丹のエントランスのバレンタイン・コーナーでしょうか(笑)。

ところで、新刊などの売れ方なんですけど、郊外に行けば行くほど、都心の本屋よりも売れ始めるのが遅くなるという現象がしばしば起こるのですが、これはいったいなぜなのでしょう? 新宿などの都心の書店ですと、出た直後から反応があったりしますが、あたしの担当エリアである中央線で言いますと、よく冗談半分で、「吉祥寺で一週間、立川で二週間、八王子で三週間で売れ始める」なんて言われ方をしますけど、時にそれがまんざら冗談ではないこともあります。

確かに、都心の書店に来るお客さんの場合、今朝の新聞の切り抜きを持ってきて、「これ、ないですか?」という問い合わせが多いようですが、これが郊外の書店になると一ヶ月くらい前に新聞に載った広告をうろ覚えでメモしてきて、「これ、この前新聞に出てたんだけど、ある?」という風になるそうです。書店の人は、「先週の新聞、それとも先々週?」などとかなり過去まで探さないと見つけ出せないこともあるようです(笑)。

でも、そういう話を聞くと、ちょっとほのぼのとした気持ちになるのも事実です。

で、そんな多摩地区の営業で、たまたま(←ダジャレではありません!)買おうと思っていた本の「著者サイン本」があったので、買ってしまいました。

 @オリオン書房ルミネ店

近々買おうと思っていた本なのですが、やはり著者サイン本というのに惹かれてしまいました(汗)。で、ちょっとルンルン(←語彙が古い?)な気分でルミネ店を後にしてアレア店へ行き、一通り営業して戻るとき、エスカレーターでいちゃつく高校生のカップルを目撃しました。こちらがお店から下のフロアへ降りていくのとすれ違うようにいちゃつきながらエスカレーターで上ってきた二人。

ルンルン気分も吹っ飛んでしまう、わが心のルサンチマン。

「やつらに天誅を!」

と憤怒の形相で、不純異性交遊中の高校生カップルに呪詛をかけていたのは、まごうことなくあたしです。

なんて心の狭い、憐れな奴よと思いたい人は思えばいいさ。あたしを笑いたければ笑いなさい。後ろ指さされたって、いいもんね。

だって、奴らにもう呪詛、かけちゃったんだから。



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