2011年1月31日

ロシア、エジプト、そして......

少し前のロシアの空港でのテロ。ソ連崩壊後の危機を脱し、エネルギー資源を利用した強気な外交がそれなりに成功していたロシアですが、この十年くらい(?)、またちょっと不安定要因がましているみたいです。

ロシア情勢については全くのド素人なので詳しいことを語ることもできなければ、偉そうなことも言えませんが、ロシアもやはりさまざまな民族問題を抱えているんだなあと思います。中央が地方の独立勢力を力で押さえ込んでいる構図が見て取れますし、やはり言論の自由、報道の自由がかなり制限されているようです。

そしてそしてエジプトです。チュニジアに続いて、観光大国エジプトがこんなことになるとは。あれでは観光客が来るどころではありませんよね。エジプト考古学博物館にもデモが入ったとか入らないとか、ニュースで言ってましたけど、古代エジプトの宝物が荒らされないことを、ただただ願うのみです。

エジプト、チュニジアの件、報道では中東の長期独裁政権がドミノ倒しのように倒れるのではないか、中東情勢が一気に不安定になるのではないか、などと言われていますが、とりあえずエジプトがどうなるのかがまずは注目です。

で、あたしが思うのはやはり中国です。

日本ではほとんど放送されていませんけど、ロシアとチュニジア、エジプトの事件、中国ではかなりの関心を持たれているのではないでしょうか。もちろん一般の中国人ではなく、政権中枢部の人には、です。だって、言論や報道の自由を制限して、地方の独立勢力を力でねじ伏せようとしている点では、ロシアと中国は似たり寄ったりです。経済成長をテコに長期独裁政権を敷いて腐敗が進んでいるという点では中東諸国とも似ていると感じます。

で、結局のところ、どちらの国も軍隊がどっちにつくのか、というのが帰趨を決める決め手になりそうなところまで中国と同じではないでしょうか? 政権は中枢より生まれる、とは中国に限らず国際政治の至言なのでしょうか?

こうなってくると、中国はどんなことをしても経済成長を鈍化させるわけにはいきませんね。民衆の不満をかわすにも、とにかく金に目を向けさせておくのが一番ですから。

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