2011年1月28日

天人感応

九州で火山が噴火しましたね。あの噴煙の映像はかなりの迫力です。真っ黒ならぬ、真っ灰色になってしまった街の様子、特に農作物への被害が心配されます。道路なら雨で流れてしまえばよいのかもしれませんが(←そんなに簡単なものではない?)、畑の場合、雨が降ると畑の土と混じってしまって却って厄介なんだそうです。そうだろうなあ、と素人でも予想がつきます。

とにもかくにも、地学的に考えれば、今後数十年は活動期なんでしょうね。当面は、ここ数日の動きが気になりますけど。

それにしても、口蹄疫がはやり、鳥インフルエンザがはやり、ついには火山の噴火と、古代中国であれば、「これだけ天変地異や災いが起こるのは、君主に徳がなく、失政が続いているからだ」と解釈されるところです。この状態が更に続けば、当然のことながら革命が起こります。

と、こんな古代の非科学的な話を持ち出すなんてナンセンスのように思われますが、現在の日本の政治状況を見るにつけ、「案外、天人感応説って正しいんじゃないの?」という気にさせられます。あまりにもこの十数年の日本の政治家は不甲斐なさすぎますもの。

ちなみに、お隣中国、天人感応説の本家本元でも、四川大地震を例にとるまでもなく自然災害が多発しています。中には人災もあるみたいですし、一党独裁国家なので国内では一切報道されていない災害もあるでしょう(←それができてしまう国土の広さって)。これも、為政者の徳の問題ではないでしょうか?

中国も、どうも政治家が軍を掌握しきれていないみたいですし、ポスト胡錦涛に向けて権力闘争も水面下では激化しているのでしょうね。そんな政治状況が自然災害となって現われているのかも知れません。

と考えると、古代中国の叡智は素晴らしい、と思わずにはいられません。

ところで、先日、あたしの勤務先でインフルエンザ患者が発生しました。もう本復したようですし、他の同僚に伝染した形跡もありません。が、もしあたしたちがニワトリさんだったら、社員全員"殺処分"にされていたのでしょうか? いや、社員全員どころか近隣の会社まで半径数kmにわたって殺処分されたのでしょうか?


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