2011年1月24日

バーリンホウ

今日の朝日新聞の「GLOBE」は、中国の若者、いわゆる「バーリンホウ」の特集でした。

えっ、バーリンホウって何かって? まず漢字で書くと「八〇后」で、「后」は「後」のことです。直訳すれば「1980年以後」と言うことで、つまり「1980年代以降に生まれた世代」という意味です。

1980年に生まれたなら、今年31歳、社会でも中堅ですね。1989年生まれなら大学卒業の年齢です。これからの中国社会を背負って立つ世代として、このところ注目を浴びている世代です。

彼らについては、「小皇帝」と言われて否定的なイメージも流布しているものの、肯定的な見方も最近は出てきているそうです。そういった彼らの苦悩、葛藤がいろいろなインタビューで多角的に描かれている記事でした。

一口に「バーリンホウ」と言っても、留学までしているエリートと、単なる大卒者、ろくに学校にも行っていない者とさまざまで、彼らを一括りにしてよいのだろうか、そういう疑問がわき起こります。記事では、彼らが社会の中心になる十年後、二十年後には、といった言及もありますが、果たして彼らが社会の中心になれるのか、多少の疑問はあります。それに、たとえ中心になれたとしても、社会を動かしていけるような立場に立てるのは選ばれた一握りのエリートだけでしょうから、貧富の絶望的な格差の象徴としても、バーリンホウは記憶されるのではないでしょうか?

そんな風に思いました。


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