2011年1月17日

万願寺

今日も寒風をものともせず営業回りです。京王線沿線の書店を何軒か回りました。高幡不動駅から多摩都市モノレールに乗り換えて立川へ向かったのですが、その途中に万願寺という駅があります。降りたことはありませんが、万願寺というお寺は現在はないそうです。そう言えば、多摩地区には駅名に「寺」のつくのが多いですが、実際にそんな寺はない、ということが少なくありません。

はてさて、その万願寺ですが、ぼんやりと車内の電光掲示や駅の表示を見ていて思いました。

MANGANJI

とあります。

別に間違ってなんかいません。これで正しいのですよね。でも、ちょっと違和感を感じました。

なんだろう、なんだろうと立川へ着くまでの間ずーっと考えていたのですが、降りる前に気づきました。

この表記のままで外国人、と言ってもいろーんな外国人がいますが、 とにかく漠然と外国人と言ってしまいますが、その外国人の方々、「まんがんじ」と読んでくれるのだろうか、ということです。

つまり、「まんあんじ」と読んでしまう可能性はないのだろうか、ということです。もう少し丁寧に言えば、ローマ字の読み方として「MAN」で切らずに「MANG」で切ってしまうことはないのだろうか、ということです。

で、こんどは立川から中央線に乗っている間、そのことが悶々と頭から離れません。「この表記ならGは後ろのAにくっつけて読むのが正しいんだ」とか「いやいや、このままだとNGの発音で読まれるよ」といった脳内会議が始まります。

で、自宅へ戻って、頭を冷やして考えてみます。

もしこれが中国語ローマ字表記のピンインだとして、「まんあんじ」と読ませたいのであれば、「MANG'ANJI」という風に「G」と「A」の間に「'」(アポストロフィー)を入れることになります。ですから、それが入っていない「MANGANJI」は「まんがんじ」と読むのが正しいはずです。

でも、それはあくまで中国語のピンインのルールであって、例えば英語圏の人に、素直な気持ちでこのローマ字を見せたら、どのように発音するのでしょうか? やはり「まんがんじ」と読んでくれるのでしょうか? それとも「まんあんじ」となるのでしょうか? それに、この「あ」は鼻濁音というやつですよね?

なんか、そんなことをずっと考えておりました。

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