2011年1月14日

大と小

とある会話の中で、その会話とは全く無関係なのですが、あることが頭に浮かんで離れなくなりました。それは......

大便と小便

のことです。なぜ、うんことおしっこを「大」と「小」という捉え方をしたのでしょうか? かたや固形物、かたや液体、出てくるところも異なりますし、生成過程も違うわけですから。それなのに、その両者を大小の区別で表現するなんて、ちょっと不思議です。

どちらも排泄物ですから同じカテゴリーで括るのはわかりますが、大と小っていう認識に、どうやったら至るのでしょうか? それに体から出る排泄物というのであれば、汗だって、唾だって、鼻くそ、耳クソ、目やにだって同じカテゴリーのような気もしますけど、ね。

もちろん、大小便以外は食物との直接的な因果関係があるわけではないので、大小便とは同じカテゴリーとは言っても、下位分類をしたら異なるグループかも知れませんけど。

たとえば、極端な話、尿(おしっこ)の方を大便、糞(うんこ)の方を小便と呼んだ可能性というのはなかったのでしょうか?

ちなみに、『日本国語大辞典』では、さらっと「大便や小便。特に、大便をさすことが多い。」とあります。もともとは、「便」だけだと大便を指していたのでしょう。で、おしっこの方を表現するのに区別しなければと言うことで、大小を付けたのではないかと想像できますが、やはりなんで大小だったのか? 一番簡単な分け方だから? だったら中国人のお好きな陰陽とかではだめだったのでしょうか? 「陰便」「陽便」って、わかりにくいでしょうか? だったら「硬便」「軟便」では? あっ、これだと大便の堅さを表わしてしまうかな? それなら「大便」「小便」だって、大便の大きさを表わす可能性だってあったはずですよね?

うーん、この言葉の成り立ちが不思議です。

そもそも、「うんこ」をなぜ「便」と言ったのか!

ウンコを出すときの音から、まず言葉が生まれ、あとから「便」という感じが使われるようになったのでしょうか? それとも「便」には便利などの意味があるように、すっきりとした排泄は体に便利なよいことだから「便」なのでしょうか?

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