2010年12月24日

新宿なんて大嫌い!

今年も残り少なくなってきました。31日までやってるよ、うちなんか正月元旦から営業だよ、という書店員さんには申し訳ないですが、出版社ほとんどのところが来週の火曜日で仕事納め。最終日は大掃除のところが多いですから、つまりは実質あと一日。

で、営業ももちろんなんですが、今年一年お世話になった書店さんに挨拶も兼ねた訪問です。この秋くらいから、なんだかんだと忙しくなってしまって、新宿に集まる主要店にも、きちんと顔を出せていない気がしてなりません。たとえ注文は取れずとも顔を出してちょっと立ち話をするだけでも営業なんだと、自分に都合のよい言い訳をこしらえて回ってきました。

しかし、しかし、しかし、今日は営業回りなんてするんじゃなかった(涙)。

し、し、新宿は、どうしてあんなにカップルばかりなんでしょう?

目のやり場には困りませんが、気持ちの持って行き場がありません! そこらじゅうに腕を組んだ、あるいは手をつないだカップルがうじゃうじゃと、いったいどこからわいて出てきたのか、と思えるほどです。

そしてそして、宝石店、貴金属店だとか、あるいはブランド店などでプレゼント買ってもらっているオンナ、買ってあげているオトコ。そんな連中ばかりです。

羨ましいのかって? 正直に言えば羨ましいです。

でも、あんなふうにプレゼントをたかられたら困る、というのも本音です。

いや、人を好きになったら自然と何か買ってあげたくなってしまう、そういうものなのでしょうか? あたしにはそういう感情、未経験なのでわかりません(汗)。

ふだんは新宿の書店を回っていても、新宿の街でそれほどカップルを意識するということはありません。目に入らないわけではないのですが、絶対数が少ないと思います。むしろ、「へえー、意外とカップルよりも女の子同士、男同士で出歩いている人が多いんだな」という感想を持つくらいです。

あえてカップルを捜すなら、もうこれは完全に結婚しています、結婚して数年たっていますという感じの二人、時にはそこに小さな子供までくっついていたりしますけど、そういうカップルが多いです。若い人では思いのほかカップルを見ないなあ、というのが正直な感想です。

それが、今日はどうでしょう? お前たち、学生なのか? 社会人だったらこんな時間から新宿の街をうろちょろ出来ないだろう? という感じの連中がとにかく目につきました。いや、あたしだって、こんな時間に新宿の街をうろちょろしている一人ですけど、あたしの場合は仕事です。重いカバンを肩から提げて、一生懸命仕事しているんです(汗)。

そういう労働者の目には、今日の新宿の街は、目の毒です。心に突き刺さる剣です。なにを大袈裟な、と言われそうですが、何度も刺されました。

いや違いますね。刺されたんじゃないです。自分で包丁を買って、自分で自分を刺していたんです。街をゆくカップルたちは実は剣など帯びてはいなかったのです。剣を持っていたのは自分自身なのです。それを、あたかも彼らが持っているかのように思い込み、信じ込み、自分で自分を刺しているのに彼らに刺されたと思い込もうとしているだけなのです。

嗚呼、これが負け犬の遠吠えなのでしょうか? もう声もかれ、吼えることなど出来ません。もう寝ます。お休みなさい。

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