2010年12月 5日

こういう並べ方

ジュンク堂書店新宿店の棚に、こんな風に本が並んでいました。

  

三つとも比較的最近出た本で、真ん中があたしの勤務先の刊行物です。先日の朝日新聞読書欄でも取り上げていただきました。

同じようなテイストの本を一緒に並べる、当然読者層が重なるわけですから、目当ての本だけでなく、もう一冊、あわよくば三冊とも買っていってくれるかも知れない、今日は一冊だけしか買わなくとも、残りの二冊を覚えていて、読み終わったら買いに来てくれるかも知れない、そんな風に書店の方は考えて配置しているのでしょう。

この後に立ち寄った、同じくジュンク堂書店の吉祥寺店では

 

という感じで、上記二冊を並べていました。担当の方にうかがうと、あたしの勤務先のものも並べていたけれど、動きが鈍かったので少し前に外してしまったとのこと。

うーん、残念(涙)。

でもまあ、仕方ありません。日々新刊も出ますし、動きもないのにずーっと同じ棚のままというわけにもいかないでしょう。

ちなみに、新宿店は話題書コーナーの棚で、吉祥寺店は料理書コーナーの棚で、それぞれこのような展開をしていました。

こういう取り組みって、どのコーナーで展開するか(←これらの本の場合、文芸のエッセイ・コーナーでもいけそう)ということも肝心でしょうし、そのコーナーが書店の中のどの位置にあるか(レジに近い、出入り口に近いなどなど)ということも肝心でしょうから、一概にこれが正解、これがよい、とは言い切れません。

ただ、出版社の人間としては、とにかく少しでも売れるように工夫してくれている書店員さんには頭が下がりますし、こういった情報を他店にも運ぶことによって、少しでも盛り上げていきたいと思います。もちろん成功事例、失敗事例の分析もしないといけませんが、あたしにはそこまでのスキルがないのが哀しいところです。

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