2010年12月 2日

持ってない!

最近、虫酸が走った経験。

昨日、発表になった流行語大賞、「ゲゲゲの~」って、あれ流行語なのでしょうか? 疑問です。

いや、違う。虫酸が走ったのはそれではありません。

特別賞とやらの、早稲田大学の斎藤のセリフです。

昨日のニュースを見ていて虫酸が走ったのではなく、少し前の大会で優勝したときのインタビュー映像を見ていて虫酸が走りました。
何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました・・・それは仲間です。
よくもまあ、いけしゃあしゃあとこんなセリフが言えたものです。

「仲間」なんて言葉、あたしの人生で何回、口にしたことがあるでしょう? それに、そもそもあたしの人生に「仲間」なんて存在するのでしょうか?

こういう性善説に基づいて、いかにも爽やかさを演出しているかのような発言、大嫌いとまでは言わなくとも、「ああ、こういう人とはあたしは仲良くなれないなあ」と感じてしまいます。

それがひがみや妬みだということは自分でも自覚しています。世間で好まれるのはあたしみたいなタイプではなく、ああいう斎藤のようなタイプなのだということも重々承知しています。

実力と才能と運の世界で生きていて、生き抜いてきてトップに立ちっぱなしの人間が、確かに野球は団体競技、チームプレイが大切なのはわかりますが、こんなセリフを吐けるのは、所詮はずーっとトップにいたから、日の当たるところにいたから(いられたから)ではないでしょうか?

もちろん、彼にも人知れず悩み苦労したことはあるでしょうし、野球にしたって順風満帆できたわけでないことも理解しているつもりですが、それでも世間の大多数の人から見れば彼は成功者、スポットライトを浴びる人、彼の悩みなど恵まれたものの贅沢な悩みだと思います。

ああ、二度と「持っているものは仲間です」なんてセリフを満面の笑みで言う人間など見たくないです。


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