2010年11月 5日

紅葉

このところ、テレビのニュース、特に天気予報のコーナーなどでは各地の紅葉情報が紹介されます。紅葉というのは、世界中どこででも見られる現象ではなく、四季の変化があり、それなりに空気や水のきれいなところでないときれいな紅葉は見られないと、何かで聞いたか読んだような気がします。日本は幸いにして、ほぼ日本中どこででも紅葉が見られる、本当に美しい国だと思いますが、テレビのニュースなどではちょっと興ざめになることがしばしばです。

リポーターが各地の紅葉の名所からリポートするのが定番ですが、見ていていかがでしょう? 天候というか気温の関係で色づきがまだ十分でないときもありますが、それ以上にその紅葉が果たしてキレイなのかどうか、ということです。

大抵の場合、「ああ、きれいですね」というおきまりのセリフが発せられますが、テレビ画面を見ている限り、あたしもキレイだなあと思えるのは数えるほどしかありません。否、むしろほとんど無いといった方がいいくらいです。

前にも書いたかもしれませんが、紅葉って、ある一本の木だけが赤く色づけばよいというものではありません。やはり山全体が錦のあやなす状態になってこその紅葉だと思うのです。確かに、東京の神宮外苑のようにイチョウの黄色一色で染め上げられた紅葉、否、黄葉も見事ですが、やはり赤、黄、茶、緑と各色がバランスよく揃わないときれいな紅葉とは呼べません。

それなのに、テレビ画面に映る紅葉の風景は、黄色ばかりだったり、茶色ばかりだったり、ああいう風景を「キレイだ」とリポートする人の審美眼を疑ってしまうような風景ばかりではないでしょうか? もちろん、わざわざロケ隊を出して取材に行った以上、「ここの紅葉はイマイチですね」などとレポートできないのはわかりますが、だったらオンエアをやめて別の、もっと本当にキレイと呼べる場所を探した方がよくはないでしょうか?

と言いつつ、あたしは、やはり混雑が嫌いなので、自分でわざわざ紅葉を見に出かけようとはいたしませんが......(汗)

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