2010年10月 3日

死ぬ前に

昨日書いたドラマ「モテキ」のことですが、あのドラマ、いま思い返してみますと、最近のドラマでは珍しくタバコを吸うシーンが多かったような印象があります。

最近は、やはり世の流れなのでしょうか、ゴールデンタイムのドラマは主人公にしろ、その周囲の人間にしろ、タバコを吸うシーンがずいぶんと減りました。と言うよりも、全くタバコのシーンのないドラマが結構あるみたいです。

確か、アメリカと韓国などは、ドラマでタバコのシーンはNGだったのではなかったかと記憶しておりますが、日本はそこまでの強制的なものはなく、あくまでテレビ局側の自主的なものなのでしょう。それにしても、ヤンキーものですと高校生でもタバコを吸っているシーンがあるのに(←もちろん演じている役者は成人していますけど)、暴力団とかいかにも吸っていそうな人がドラマの中ではタバコを全く吸っていないというのは、ある意味、不自然な気がします。健康を気にするヤクザなんて......

そう言えば、昨日納車になった新しいエルグランドも車内に灰皿がありません。

あたしはそもそもタバコを吸わないし、タバコは嫌いなので(←基本的に吸う人も嫌いです!)、灰皿なんかなくても構いませんが、これまでは灰皿をちょっとした小物入れに使っていたので、それはそれでなくなってしまうと不便なものです。

でも、それが世間の流れなのでしょうね。ですから、カーバッテリーと言うのでしょうか、車内のライターソケット(という呼び方であってますか?)も、こんどのエルグランドにはありません。なのでカーバッテリーで動作するアクセサリー類は一切つけることが出来なくなりました!

ところで話は戻って、その「モテキ」でのワンシーンだと思うのですが、「自分の命がもう長くないんだったら、オンナとやりまくる」というようなセリフがありました。この種のセリフについては、別にこのドラマならずともしばしば出てきますし、ドラマでなくとも聞かれるものです。

これが男女逆であれば、女性にもこういった意識というか意欲というものは生じるものなのでしょうか? 確か女性の場合はそうはならないといった話を、心理学の本かなにかで読んでような気がします。

もちろん、人類全部が滅んでしまうのか、それとも病気か何かで自分だけが死んでしまうのか、そういった違いもあるでしょう。かつて、日本も戦争前に慌てて祝言を挙げ、一夜を共にしてそのまま戦争へ向かう男性というのがいたようです。

ドラマだけの話ではなく、実際にかなりそういった夫婦(←そんなんで夫婦と言えるのか?)も多かったみたいですね。やはり死に行く前につがっておきたいというのは人間というか、動物の本能なのでしょうか? 否、むしろそういった快楽よりも子孫を残したいという、まさしく動物的な衝動なのかも知れません。

で、ドラマの中でそんなセリフを耳にしたときにあたしが思ったのは、「自分が明日にでも死んでしまうとなったら、死んでしまうからといって女性とエッチしまくるなんてしないだろうなあ」ということです。

これまでにも、このダイアリーで、たとえ病気などで死ぬことになっても、特別なことはせず、直前までいつもどおりの生活を送りたいと書いてきましたので、そっち方面でも基本的に変わりありません。それに、上に書いた戦争ものドラマでもよく思うのですが、自分が死んだ後、子供を残された女性は(たった一回のエッチで妊娠していたとしての話ですが)どうやって生きていくのでしょうか?

女性の幸せとか、現実問題としての生活を考えると、死んでいく人間がその時の刹那的な気分、欲望でそういうことをするのは無責任な気がするのです。もちろん、つきあっていて愛し合っていた男女ならば、女性の側が愛する人の子供を生みたいという気持ちになるのは理解できますが、だからといって自分の死後のことまで配慮せずに、一時の気持ちに流されてしまうのが本当によいことなのか否か......

ふと、そんなことを考えてしまいました。あっ、でも、死ぬ前に、なにか美味しいものを食べてから死にたいなあ、とは思います(笑)。


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