2010年9月25日

仙厓

今週は月曜日が休みで木曜日が休み、出社しているのはいったい何曜日なんだかわかりにくくなる一週間でした。

でも、昨日は確かに金曜日。「花金」なんて言葉は死語になって既に幾星霜、知らない人の方が多いのかも知れませんが、それでも金曜の晩はいろいろとお得なことがあります。その一つが美術館・博物館などの開館時間が長くなること。いや、閉館時間が遅くなると言った方が正確なのでしょうか。

というわけで、昨晩というか昨夕というか昨宵(←こんな日本語あるのか?)は、会社が終わった後、日比谷になる出光美術館へ足を運びました。お目当ては「仙厓」展です。

それほど仙厓について詳しいわけではなく、いや、それどころかほとんど何も知らない、名前を知っていたくらいの人物なのですが、絵がなんともユーモラスで好きです。ほのぼのします。癒されます。

大手の、メディアでも取り上げられるような大規模展と異なり、お客さんも少なく、ゆっくりと見られました。最初のうちは、やはり絵がステキで、それを味わっていたのですが、徐々に書にも関心が移っていきました。特にその言葉がいいです。風刺とも違うし、悟りとも異なる、達観しているようでもあり、煩悩だらけのようでもあり、つまり人間臭いということです。あたしには、そんな風に感じられました。

一通り見て、外へ出ると、昨夜は本当に風が強く、この気温の落差は風邪を引くには十分すぎるほどのものです。帰りがけに丸善の丸の内本店へ立ち寄ったのですが、ここもかなりの賑わいでした。

丸善ネクタイフェアだったかな、そんな催しを4階でやっているようでしたが、たぶんあたしが気に入るようなネクタイは置いてないだろうと予想して寄らずに帰りました。

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