2010年9月23日

脈アリで、いい恋愛

へえー、そうなんですか、と思わず感心してしまったこのお題。

女の子から聞かれたら脈アリかもしれない質問9パターン

こんなことを言われただけで脈アリなんて、安易すぎて信じられません。で、具体的には

【1】「好きな人いる?」

これは雑談の中とかでしばしば聞かれますけど。ちなみに、あたしの答えは「他人を好きにならない。必ず裏切るから」というものです。

【2】「どんな子がタイプなの?」
これもよく聞かれます。あたしの答えは「いまなら、女優の国仲涼子ちゃんみたいなカワイイ子」です。

【3】「趣味は何?」
これはあまり聞かれませんが、それはほとんどバレているからかもしれないです。ただ、改めて考えてみると、趣味らしい趣味ってないんですよね。「読書」なんて言ったって答えになってないでしょ?

【4】「誕生日いつ?」
これよりも「いくつ(何歳)なんですか?」の方がよく聞かれます。あたしの答えは「女に歳を聞くなんて失礼ね!」です。

【5】「兄弟いるの?」
割と、家族とかの話をする方なので、聞かれなくとも自然と妹がいることは知られています。

【6】「小さい頃、どんな子供だった?」
「小さい頃から全く変わってないでしょ?」「子供の頃も変わり者だったの?」とは聞かれますが......

【7】「休日は何してるの?」
休日は引きこもっていて、家から一歩も外へ出ないこともあると豪語しているので、むしろ「たまには外へ出て日に当たりな」と言われます。

【8】「好きな食べ物ってある?」
食べ物の話も割と人としますので、改めてこういうことは聞かれませんね。

【9】「いつ頃ヒマなの?」
これは聞かれること、まずないですね。だって、あたし、年中ヒマですから。休みの日に一緒に遊びに行くような友達なんていません(特に今さら欲しいとも思いませんが......)。飲み会とかもせいぜい仕事がらみのオフィシャルなものだけで、誰かと飲みに行ったり食べに行ったりということもほぼ皆無です。

しかしなあ、これくらいのことを聞かれただけで本当に脈アリなのでしょうか? あたしなんか、こうしてみると、かなりの項目でごくごく日常的に会話の中に出てきていたりするんですが(汗)。ただ、さらによーく考えてみますと、あたしの場合、それこそ女子同士の恋バナのノリで話題に上るわけで、改まって聞かれるというわけではありません。

このあたりが、難しいところですね。で、先に紹介した『おとな養成所』ですが、特によかった一節です。
 惚れてしまって、前も後ろも右も左もわからない。夜中に彼の部屋の明かりの下に立ちつくし、頭の芯はいつもシビレていて、そんな自分にウットリし、どこまで彼を許せるのか力試しのようにガマンして、1本の電話で宙に浮き、はずされた視線に蒼白になり、次もまた会えるのかといつも考え、仕事は手を抜き......目の端には周りの人たちがあきれているのがチラリと見えているのに、消せない情念。
 あのみっともない、だらしない、恥ずかしさ、それが惚れるということでした。
 激しい孤独と向き合って必死に生きている人が、ある日いきなり恋するのだと思います。何が何だかわからないけれど好き。つきあってみたら、ああ、だから惹かれたのだ--と自分の空洞が見えてくる。ますますつのる恋心。しかし未熟な他人同士、ザリザリと傷つけあってしまう。それなのに、いいも悪いもない恋愛。(P.152)

これはまさしく至言です。金科玉条です。

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