2010年9月12日

家族の同意

法律が改正されたからでしょうか、このところ、二、三日に一度は家族の同意のみによる臓器移植のニュースが報じられています。

脳死患者(←患者という言い方でよいのか?)本人の意思が確認できなくても、家族の同意があれば臓器移植ができるわけですが、家族の範囲について、このダイアリーで少し前に書いたことがあります。

ただ、このところの報道を見ていて聞いていて、もう一つ気になったことがあります。

あたしの記憶が正しければ、昨日か一昨日のニュースでは8例目の臓器移植といっていたのですが、法律改正後、家族の同意が得られずに移植ができなかった事例ってどのくらいあるのでしょう?

たとえば、全10例のうち8例で移植が行なわれた(家族の同意が得られた)のか、それとも100や200の事例のうち、たった8例しか家族の同意を得られなかったのか......

すごーく気になります。

個人的には、もう8例目という感じがします。そんなにしょっちゅう脳死患者というものが日本国内で発生しているのか、と思うとちょっと不思議です。もし毎日百単位で起こっているのだとしたら、と思うとなにやらゾッとしてしまいます。この国は一体どこへ向かっているのだろうと。

このニュースを聞くようになって、家で母と少し話していますが、母は臓器提供はイヤだといっています。自分の臓器を提供するのもイヤだし、もしあたしが脳死になっても提供に同意しないと言っています。

あたし自身は、まだあまり真剣に考えていません。あたしなんかの臓器を欲しがる人がいるのだろうか、という気がしているんです。(あたしみたいに嫌われ者は、提供者の氏名は明かさないとはいえ、やはり臓器すらも嫌われているのではないかと不安です。)

でも一方で、人の体内に移植されることによって、もう一つの人生を行き直せるのかな、というちょっとオカルトじみた考えも持っています。他人の体と心を乗っ取って、別な人生を生きるというのも面白そうです。

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