2010年9月11日

韓国の電子書籍

今朝の朝日新聞の文化欄に「韓国 電子書籍 国が支援」と題する記事が載っていました。現時点で、この記事が朝日新聞のウェブでも閲覧可能なのかわかりませんが、なかなか面白く読みました。

記事にも書いてありましたが、韓国って電子書籍に関しては日本よりも遅れている(←こういうことに進んでいる、遅れているという表現が適切なのかは疑問ですが、とりあえず......汗)そうです。iPadもまだ発売されていないのだとか。へぇー、そうなんだ、というのが正直な感想です。

記事では、細かい出版事情ですとか、出版社や書店の対応、思惑などまで掘り下げている余裕はなかったようですが、それでも日本と同じような状況なのかな、と思われます。

韓国は、ヤングアダルト出版会の研修旅行で訪れましたが、日本と異なり、取次がほぼ無い状態で、出版社と書店がダイレクトに取引をしている構造です。こういう日韓の違いが電子書籍を巡る動きにも影響するのか否か、そういったことにも記事は触れていません。触れていないということは、朝日新聞としては、この違いは電子書籍の進展とは無関係と思っているのでしょうか?

むしろ、記事のメインは、国の取り組みにあるのかも知れません。韓国の国会図書館が大規模なデジタル図書館を立ち上げたことが後半に取り上げられています。デジタルライブラリーと聞いて、あたしなどはこの数十年来に発行された本などはデジタル化されていなくても構わないので、江戸時代以前の版本、手抄本など実物はなかなか閲覧させてもらえないような書物を早くデジタル化して、気軽に見られるようにして欲しいと思うのですが......

そうそう、朝日新聞のウェブにも載っていますが、ジュンク堂書店の福島さんが雑誌「ジャーナリズム」9月号に書かれた記事も、ジュンク堂のウェブサイトに載っている氏のコラムと大同小異ですが、なかなか面白いです。

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