2010年9月 5日

生きるか死ぬか

パソコンで作業をしながら聴いていた谷村有美の「笑顔」ですが、その歌詞の中に
生きてさえいれば 何かが生まれる
生きてさえいれば 報われる

生きてさえいれば 明日が来るから
生きてさえいれば 乗り越える

生きてさえいれば 生きているだけで
生きてさえいれば 乗り越える
というフレーズが出てきます。この歌はラブ・ソングではなく、あえて言えば応援歌ですので、ちょっとシリアスな言葉があってもおかしくはないのですが、やはり「生きる」という言葉は、ラブ・ソングばかりのアルバムの中ではやや異彩を放ちます。(ちなみに、松浦亜弥がカバーしているので、上のリンク映像は、松浦亜弥とのデュエットです。)

で、ふと「生きる」って言葉を口の中、心の中で反芻していると、その逆の「死」が頭をもたげてきました。そして思い出されるのは、「翳りゆく部屋」です。こちらの曲は、逆にモロ「死ぬ」という言葉が歌詞に登場します。

別に「生きる」とか「死ぬ」という言葉に敏感に反応するからといって、あたしに自殺願望があるわけでもないです。ただ、昔に比べると、最近は刹那的になったような気がします。昔っていつ頃かと聞かれると、中学、高校、大学くらいですが、その頃は、絶対死なない、いつまでも生きている、という感覚が今よりもっと強かったのですが、最近は、なんかどうでもいいや、という気分が心の中で支配的になってます。

もちろん、まだまだ生きるという気持ちが消えたわけではないですし、そういう点では何ら変わっていないのですが......

やはり、それだけ年をとったということでしょうか? 若い頃は、自分にそんな才能があるかどうかは棚に上げて、分不相応な夢を見たりするものですが、年をとると自分の能力にしろ、将来の可能性にしろ、現実が見えてきます。だから、いろいろなものを、ことを諦めるのですよね。

しかし、考えてみますと、学生の頃も、別にあたしは将来に対して夢を抱くといったタイプではなく、「なるようになるさ」という生き方ばかりしてきましたから、年をとったからといってどうということはないはずなのです。でも、こんなあたしでも、学生時代はそれなりに将来に対する希望を持っていたのでしょうか? だとしたら、それは何だったのか、いつ頃なくしてしまったのか、それが是非知りたいです(汗)。


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