2010年8月14日

連絡

今週のフジテレビ系「グータンヌーボ」のゲストは、夏帆ちゃんと後藤真希、そしてMCが長谷川潤という三名でした。

夏帆ちゃん、カワイイね。数年前の、もっと子供、子供していた頃はもっと可愛かったという印象がありますが、今でも十分カワイイです。

ごっつぁん、この前の「金スマ」以来、ちょっと時の人ですね。精力的に活動を始めた感があります。しかし、まだ24歳なのね。それなのに、あんなに苦労して、人生のピークと底を既に経験しているんだから、あたしなんかよりよっぽど大人って感じがします。

それにしても、長谷川潤が後藤真希と同い年とは......。人は見かけによらないって言いますけど、実感。

さてさて、グータンですから、内容はとりとめのない恋バナです。そんなのを毎週愉しんで見ているあたしってどうなのよ、と客観的に自分を見つめると自己嫌悪に陥りそうなのでやめますが、今回のトークの中で面白いなあと思ったシーンがありました。

恋人のと連絡の頻度についてのトークです。後藤真希は、逢ったり、逢えなければメールや電話をするのは一週間に一回くらいで構わないと語ったのですが、それに対して長谷川潤は、とても耐えられない、毎日でも逢いたいし、いつだってメールしたり電話で話したいとの意見。夏帆ちゃんも、そこまで強くは主張していなかったものの、長谷川潤と同意見のようでした。

このへんの感覚、たぶん人によって個人差がかなりあるのではないかと思います。確かに、ある人は、好きな人とは毎日でも逢っていたい、お互いの仕事などで逢えないのであれば最低限メールのやりとりは欠かさない、できれば電話で声だけでも聞きたい、と思うのでしょうけど、またある人は、いくら恋人どうしでも毎日顔を合わせるのは鬱陶しい、うざったいと思ったりするようです。

たぶん、後者に対して前者は「それでも好きって言えるのか?」と疑問を感じるでしょうし、後者は前者に対し「好き合っているなら、一日や二日連絡しなくたって大丈夫なはず」と思うのでしょう。恋人イナイ歴=年齢のあたしが分析して語っても説得力に乏しいかも知れませんが、そう思います。

で、あたしは、どちらかと言いますと、ごっつぁんタイプなんです。あまりこちらから人に連絡をすることってありません。あまりどころか、ほとんどしないのでは、というくらいしません。もちろん仕事上の連絡は別ですが、そう考えますと、あたしの場合、電話にしろ、メールにしろ、プライベートで発信することって、絶えて久しい気がします。

「なんで自分からメールとか出さないの?」と聞かれても、「別に用事がないから」としか答えようがないのですが、あえて言えば、「あたしなんかから、取り立てて用事もないのにメールが来ても迷惑だろう」と考えてしまうのです。つまり、自分は用事もないのにあなたと連絡を取り合うほどの仲ではないですよね、という意識が常につきまとうのです。換言すれば、用事がなくても連絡を取り合えるような対象が、これまでの人生において存在していない、ということです。

ですから、アドレスブックとかも、だいたい一年やりとりのない人は消してしまいます。いまどきの女子高生はケータイのアドレス帳(連絡先?)に数百件の名前が登録されていると聞きますが、それが信じられません。どうやったら、そんなにたまるのでしょうか?

そんな話題を先日会社の同僚としたのですが、その同僚は一人暮らしで、家には固定電話を引いていないので、公的なものから私的なものまで、すべてケータイを使わざる得ないので、やはり100件以上の連絡先が登録されていると言っていました。

まあ、一人暮らしで固定電話がない場合は確かにそうかもね、と思いますが、女子高生はそんなことないですよね。それなのに100をもって数えるほどの連絡先とは、あたしには不思議でなりません。

しかし、その同僚から言わせれば、一年連絡とらないとアドレス帳から消してしまうあたしの方がよっぽど不思議なんだそうです。そうでしょうか? そう言えば、会社の同僚も、ほとんどがケータイを持っています。でも、あたしは誰一人、ケータイの電話番号にしろメアドにしろ知りません。知りたいとも思いません。だって、知ったからって使い道がないですから。何かあって、あたしが連絡することなんて考えられません。そもそも「何が」あるというのでしょう? 会社を離れたら知らぬ人どうしでよいではないでしょうか?

振り返ってみますと、以前にこのダイアリーでも書きましたが、あたしは中学に入ったら小学校の同級生と、高校に入ったら中学の同級生と、大学に入ったら高校の同級生とは連絡を取ることはありません。社会人となった今、学生時代の友人というのはあたしには一切いません。

「こちらから連絡を取らなくても、向こうから連絡が来ることはないの?」と聞かれれば、「否」と即答できます。来ることなんてないですね。だからこそ、「そんなあたしからいきなり連絡があっても迷惑だろう」と自信をもって思えるのです。

これまた少し前に、こんどは同僚ではなく営業先の書店員さんと似たような話になり、ふだんは連絡をとらなくても、たまに連絡を取りたくなることってないですか、一年に一回とか、それこそ数年ぶりにふと連絡してみたくなることってないですか、と聞かれました。

たぶん、その書店員さんは昔から友達の多い人だったのでしょう。あたしとは生きている世界が違います。あたしにすれば、一年ぶりとか数年ぶりで連絡を取りたくなるような人なんていません。いや、そうではなくて、あたしの本音というか実感を言えば、あたしから一年ぶりに連絡が来るのを喜んでくれる人なんて、世界中のどこにもいないだろう、ということです。

たぶん、数年連絡がなければ、連絡を取ってみたところで「あんた、誰?」と思われるのがオチですし、「で、何の用?」と聞かれれば、答えに詰まってしまいます。そこで、「別に用事なんてないんだけど、どうしているかなと思って連絡してみただけ」と言って、そこから昔のように会話が弾むような友達なんていませんから......

結局、あたしの場合、恋人はおろか友人すらいない人生を送ってきたので、そういう連絡の取り合い方ってものが未体験、何をどうしたらよいのかわからない、ってことなのだと思います。

人生を振り返って、存在するのは同級生、クラスメート、知り合い、顔見知りだけで、「友」と名づけうる存在が皆無、というのは、あと数十年もすれば孤独死を運命づけられているようなものではないでしょうか?

ごっつぁんもあたしと同じように友達が少ないのでしょうか?



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