2010年8月10日

臓器移植

今朝のニュースでは、臓器移植法改正後初の事例となる臓器移植がトップでした。

脳死、臓器移植、家族の同意......

今回の場合、書面による本人の意思確認が出来なかったけれど、生前に家族との話の中で臓器提供の意志を表明していたということらしいです。まあ、家族がOKしているのなら、他人がとやかく言う問題ではないですね。

ただ、愛する家族を亡くし、気もそぞろな状態の遺族に「臓器提供なさいませんか?」的な、コーディネーター(と呼ぶのかしら?)のささやきに、よく考えもせず返事をしてしまった、なんて事例が今後増えそうな気もします。まあ、ドライに考えれば「もう死んじゃったんだから」となりますが、家族にとってはそんな簡単に割り切れる物ではないでしょう。

さて、今回のニュースで気になったことが......

本人の意志が書面で確認できなくても家族が同意すれば、ということです。この「家族」、テレビでは「祖父母、両親、夫婦、子供、孫、同居の家族」と解説していました。細かいところまでは説明していませんでしたが、どうやら兄弟姉妹はダメのようです。それとも同居していればオーケーなのでしょうか?

それと今回の場合、亡くなったのは20代の方だそうですが、恋人はいなかったのでしょうか? 家族と臓器提供の話をしていたのがかなり前のことで、比較的最近その恋人とは臓器提供したくないという話をしていたとしたら、どうなってしまうのでしょう?

法律の規定では、恋人の意志というのは何の効力も持たないみたいです。はっきり言ってしまえば、恋人は蚊帳の外です。せめて結納でも済ませていれば、家族もそれなりに尊重してくれるかもしれませんが、「息子におつきあいしている方がいたなんて...」というくらいの認識しかされていないと、「......君は、生前あたしに言ってました」と、どれだけ声を大にして訴えても、家族は聞く耳を持ってくれないかもしれないのではないか、そんなことを考えてしまいました。

まあ、恋人もいないあたしが気にしても詮ないことですが......(汗)

ちなみに、あたし自身が脳死状態になったらどうしましょう? 考えたこともありませんが、仕事で車に乗る機会も多いので、事故に遭う確率はやや高いですよね。真剣に考えないとならないのでしょうか?

しかし、あたしの臓器なんか欲しがる人がいるのでしょうか?

でも、生きている時に他人様の役に立つようなことを何もできなかったのなら、せめて死んだ時くらいは世間の役に立つようなことをした方がよいのでしょうか?

そんなことより、あたしが死んでも悲しんでくれる人が何人いるのか......(汗)。たぶん、誰も悲しまないでしょうね。

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