2010年8月 8日

中国人じゃないよ

東京は六本木にあります国立新美術館でやっている「マン・レイ展」を見に行きました。

あ、マン・レイってご存じですよね? 

あたしが「マン・レイ」と言うと、どうしても「中国の人?」と問い返されてしまうことが多いのですが、そんなことはありません。あの、マン・レイです。もちろん、たぶん、中国13億の中を探したら、マン・レイという名前の人(もちろん、日本語読みでも中国語読みでもどちらでも構いませんが)は、きっといるでしょう。でも、そうではありません。あの、マン・レイです(汗)。

で、マン・レイというと、なんとなく写真家のイメージが強いのですけど、絵画や彫刻などいろいろな分野で活躍した人ですね。でも、展示を見る限り、やはり写真に才能を発揮した人だということがわかります。

映画も撮っていたようで、上映会も会場でやっていましたが、やはり写真をやっている人らしい光の使い方をしているという印象です。写真も、写真家として優れているというよりは、写真というものを実にうまく使いこなしているな、という才能を感じます。

それに比べると、やはり絵画などは、上手いか下手かを問われたら、「上手い」部類に入るのでしょうけど、その程度、と言ってしまったら失礼かしら。

ただ、本人はやはり画家として認められたかったという展示の解説文に、なるほどと思ったのも事実です。

いずれにせよ、改めてマン・レイという人の生涯を、駆け足ではありますが、見渡すことができ、面白い展覧会でした。人の入り具合も、混雑でもなければ閑散でもない、ちょうどよい具合です。同時開催のオルセーがものすごく並んでいたのとは好対照でした。(まあ、オルセーはあと一週間くらいで終わりですからね。)

読んだ感想を書く