2010年8月 8日

iPodの時刻

外出時、最近の若者は腕時計をせず、時刻はもっぱらケータイで確認するのだそうです。そう言えば、いまや若者に限らず、猫も杓子も電車の中、町歩きの時、いつだってケータイの画面を眺めていますね。もちろん、時刻を確認しているのではなく、メールを読んだり打ったり、ニュースなどの情報を確認したりしているのでしょうけど......

あたしの場合、当然と言えば当然のことながら、時刻は時計で確認します。もうこれは長年の癖ですね。ゼネレーション・ギャップと言われてしまえばそれまでですが、時計をはめるようになった頃、まだケータイの「ケ」の字も存在しない時代でしたから(汗)。ただ、あたしは時計と言っても腕時計ではありません。懐中時計です。

昔から腕時計はしてません。汗をかいたりしたときに気持ち悪いのがその理由で、確かに初めて腕時計をするようになった高校1年の頃は腕時計をしていましたが、じきに腰のベルトにぶら下げるようになり、でもそれだと落としやすく、実際2回ほど無くしてしまったので、とうとう懐中時計をするようになったのです。ですから、高校生の頃からのつきあいで、現在使っているのが何代目でしょうか?

懐中時計と言っても、あたしは映画やドラマの執事などがしているように、三つ揃いスーツのベストのポケットに時計を入れているわけではありません。やはり腰のベルトに引っかけて、ズボンのポケットに入れています。ですから、冬、コートなどを着ていると、時計を取り出すのにひと苦労します。それでも、懐中時計をやめようとは思いませんから、それなりに気に入っているのでしょう。

さてさて、今使っている懐中時計は電波時計です。最近は置き時計、壁掛け時計には電波時計が浸透してきて、あたしの自宅も何台かは電波時計です。テレビ・ラジオなどが告げる時報とピッタリ合っている分針・秒針は見ていて気持ちのよいものです。

昨今のDVDプレーヤーは、電波(?)の送受信の際に時間の情報交換もしているので、正面の窓に表示されている時刻は、やはりピタっと合っています。

こうなってくると、あたしなど性格的に家中の時計を時報に合わせたくなってしまうので、この一、二年壁掛け時計や置き時計を順次電波時計に買い換えていっているのです。

でも、懐中時計の電波時計はほとんどなく、いろいろ探して、ようやく電波時計の懐中時計を見つけ、今使っているのです。ポケットに入れていると、肝心の電波を受信できないこともあるようですが(あと、地下街なんかにいると?)、基本的には正確な時を刻んでいます。

話はちょっと飛んで、そんなあたしですが、外出時には本とiPodは欠かせません。カバンには必ず入れておくようにしています。

で、最近気づいたのですが、あたし、時々時刻をiPodで確認することがあるのです。確かに画面に大きく時刻が表示されている状態ってあるじゃないですか。あるいは曲目を切り換えたりして操作するとき、ディスプレイの上部に小さく表示されていたりします。そういうので現在時刻を確認しているのです。

ところが、このiPodの時刻、あまりにも狂いすぎます。電波時計並みの正確さは求めなくとも、ある程度は合わせておいたのに、翌日には数分ずれています。そもそも、iPodは時計の機能なんてたかが知れているのでしょうから、こんなことに目くじら立ててもしょうがないかとも思います。でも、たった一晩で数分ずれるなんて、今どきの製品としてはあまりにもお粗末ではないでしょうか?

バスや電車に乗る前、ちょうどiPodを操作しているようなときなど、操作しながら時刻を確認して次のバスや電車は何分か確認したりします。でも、その前提となる時刻が当てにならないのでは話になりません!

困ったものです。

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