2010年7月29日

コピスは雑木林

吉祥寺の旧・伊勢丹ですが、いろいろと噂や情報が駆け巡っていましたが、このほど「コピス吉祥寺」というビル名になることが決まったようです。

コピスとは「雑木林」という意味だとか。「いろんな木々が集まる楽しい森のイメージ」なんだそうです。武蔵野の森っていうイメージなんでしょうかね?

それはそうと、当初アナウンスされていた「H&M」は入店しなくなったのでしょうか? テナント一覧には載っていませんが。たぶん、複雑な大人の事情があったのでしょう。

それにしても、やはり気になるのはジュンク堂書店です。1000坪超ですよね。4階から7階って、4フロアですね。吉祥寺の既存書店、どこも影響を受けないってことはないでしょうけど、やはり啓文堂書店リブロが一番影響が大きいのではないでしょうか?

逆に、ルーエなどは、お店の指向するところがジュンクとは異なるので十分棲み分けが可能なのではないかと思います。それでもコミックなどは影響必至でしょうか。駅ビル・アトレにあるブックファーストは、なんたって駅ビルという立地の良さがありますから、ここもそれほど大きな影響を受けることはないんじゃないかと思いますが......

いずれにせよ、蓋を開けてみないことにはわかりません。吉祥寺は中央線のコアターミナルですし、この業界の人、作家さんなんかも住んでいる方が多いですから、それなりにお客さんも目利きであったりすわけで、吉祥寺というパイが更に広がるのか、それともサドンデスになるのか。あっ、こんな他人事ではいけませんね。

ただ、今回のジュンク堂出店よりも、むしろ4年後と言われている、もう一つの駅ビル、旧ユザワヤビルが再建なった暁に、啓文堂がそこへ戻ってくるのでしょうけど、その時に、同じ駅ビルとしてのブックファーストがどう影響を受けるのか、またそれなりの大きさで啓文堂が出店するならば、ジュンク堂書店にどういう影響が出るのか、そちらにも興味がそそられますが、ここまでくると鬼が割る話でしょう。でも、その頃にもうひと波乱というか波が、それも大波が吉祥寺を襲いそうです。

それにしても、渋谷と吉祥寺にジュンク堂が出来るなんて、京王系列の啓文堂としては忸怩たる思いではないでしょうか? そしてこの二つのジュンク堂が出来ることで、影響は吉祥寺だけにはとどまらないのではないかと思います。

近場では、三鷹の啓文堂や国分寺の紀伊國屋、もうちょっと行って中野のあおい書店や立川のオリオン書房にも影響が出るのか否か。そこまで言うなら、新宿の紀伊國屋やジュンク堂にだって影響は出るのではないでしょうか?

あと吉祥寺って、意外と西武線沿線からバスで買い物に来ている人が多い町です。本を買うならこれまでは西武線で池袋や新宿に出ていたという人も、買い物で吉祥寺に行ったついでにジュンク堂で、ということになれば、やはり新宿や池袋の書店にも影響が出るのでしょうね?

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