2010年7月28日

病死

アイドルと病』読了。

決して読み応えのある本でもなければ、深く掘り下げてアイドル本人に迫ったもの、というものではありません。タイトルや装丁から重い本だと思われるかもしれませんが、それほど深刻にならずに読めると思います。

ただ、登場するアイドル(とは言えない人がほとんど!)のファンだった人、あるいは同じ時代を生きていた人、身近な人の死を経験したことがある人には、それなりに感傷に浸れるところはあると思います。登場するのは以下の方々。

夏目雅子、堀江しのぶ、テレサ・テン、本田美奈子、飯島愛、川村カオリ、大原麗子、岡田有希子。

このうち、夏目雅子は生前はあまり好きではなかったですが、死後にテレビで放映された「時代屋の女房」を見て「きれいな人だなあ」と思ったくらいです。本田美奈子と岡田有希子は同い年なので(二人が、というだけでなく、あたしとも)、やはりショックでした。取り立ててファンだったわけではないですが、だからといって嫌いでもありませんでした。岡田有希子は「いつも悲しそう、寂しそうな顔をしているな」と思ってみていました。それがあんなことになるなんて......。本書の中では岡田有希子だけが病死ではないんですよね。もちろん、精神を病んでいたとか、心の病という言い方はできるのかもしれませんが。今でも、どこかのスポーツ新聞が掲載した、飛び降り直後の道路にうつぶせで横たわっている岡田有希子の写真が頭にこびりついています。

それ以外の人は、特にこれという印象もなく、死亡のニュースを聞いても「ああ、そうですか」程度の感想しか持ち得ませんでした。

それにしても、ふとこんな本を手にとって読んでしまうなんて、やはりあたしに不幸がまとわりついているからなのでしょうか?

昨日は、タイトルからの連想ではありませんが、こんな曲を聴いてしまいました。懐かしいです。



沢田聖子の「青春の光と影」です。タイトルがよく似ていますが、財津和夫の曲とは違います(笑)。


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