救われない閉塞感
『さよなら、ビビアン』読了。
なんか、ちょっと暗くなります。中国の若者たちの閉塞感が伝わってきます。世間では、というか、中国現代文学の世界では「80後」「90後」なんてもてはやされる若い作家がどんどん登場していますが、邦訳されたいくつかの作品を読んだ限り、どれもこういった作品ばかりで、独創性というか、その作家らしさが感じられないものが多いです。
なんとなく、対人関係がうまく築けない、そんなところは非常に共感するのですが、ただ行きずりで、出会ったばかりの二人が食事をして、話をし、酒を飲み、そのままベッドイン、というありきたりな展開。そのくせ、お互いに本名も名乗らずじまいだったり、次に合う約束はしなかったり、でも逢いたくなって、というまだるっこしい、というのとも違う作品が目につきます。
こういう書き方をすると感想でも書評でもなくなってしまいますが、「つまり、なんなの? 何が言いたいの?」というのが偽らざる本音というか読後感なんです。
上の世代に対する反発が描かれるわけでもなく、爽やかでピュアなラブストーリーでもなく、どういうジャンルと呼べばよいのでしょうか?
なんか、ちょっと暗くなります。中国の若者たちの閉塞感が伝わってきます。世間では、というか、中国現代文学の世界では「80後」「90後」なんてもてはやされる若い作家がどんどん登場していますが、邦訳されたいくつかの作品を読んだ限り、どれもこういった作品ばかりで、独創性というか、その作家らしさが感じられないものが多いです。
なんとなく、対人関係がうまく築けない、そんなところは非常に共感するのですが、ただ行きずりで、出会ったばかりの二人が食事をして、話をし、酒を飲み、そのままベッドイン、というありきたりな展開。そのくせ、お互いに本名も名乗らずじまいだったり、次に合う約束はしなかったり、でも逢いたくなって、というまだるっこしい、というのとも違う作品が目につきます。
こういう書き方をすると感想でも書評でもなくなってしまいますが、「つまり、なんなの? 何が言いたいの?」というのが偽らざる本音というか読後感なんです。
上の世代に対する反発が描かれるわけでもなく、爽やかでピュアなラブストーリーでもなく、どういうジャンルと呼べばよいのでしょうか?
読んだ感想を書く