2010年7月10日

とある小倉日記(3)

学校の先生方との研修に続いては、公共図書館の司書の方々のと研修でした。

同じ図書館(図書室)とは言っても、学校の先生の場合、読者対象は生徒のみであり、年齢層もかなり特定されていますし、学校のカラーというのがありますから、読書傾向にしてもある程度絞り込むことが出来ます。それに対して公共図書館の場合、その図書館が置かれている市町村の規模にもよりますが、訪れる人は大人から子どもまで、まさに老若男女、千差万別と言えます。

そんな中、ティーンズ、つまりヤングアダルトに絞って研修を行なうというのは、なかなか司書の方にはつかみどころのないものではなかったでしょうか? 実際に問題、やはり苦労しているのではないかなという感じが伝わって気もします。

それでなくとも縁遠い図書館、もっとも本を読んでいなさそうな中高生が行くのでしょうか? ただ、訪れた山口県では、かなり積極的に活動を行なっていて、夏休みの調べもののやりかたのレクチャーなど、中高生向けのイベントというか講座を積極的に開いているようです。頭の下がる取り組みです。

個人的には、もっと学校の先生との交流があればとも思いましたが、参加者の方(つまり図書館の方)が、学校の場合、専門の担当者がいなかったりして継続的に交流を行なうのが難しいと発言されていました。

いや、それは逃げ口上でしょ。学校側がなかなか専門の人員を配置できないからこそ、公共図書館が手を差し伸べるべきだと思うのです。もちろん、学校側にもそれ相応の準備というか受け入れ体制を整える必要はあります。ここは子供たちの将来のため、お役所仕事的な縦割りや、建前論議はやめて、もっとできるところから手をつけるべきではないでしょうか?

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