2010年7月 2日

渋谷のジュンク堂?

このところの業界のニュースと言えば、電子書籍と、丸善&ジュンク堂の複合店オープン。この二つです。

ところで、渋谷、吉祥寺、広島にオープン予定のお店は、丸善とジュンク堂の複合店ということで、第一報を伝えた日本経済新聞の記事では「MARUZEN & JUNKUDO」だとか、「MJ」といった書店名になると書かれていました。あくまで、丸善とジュンクです。

でも、業界ではもっぱら「渋谷のジュンク堂」という言われ方をしています。あくまで省略での言い方なんでしょうけど、丸善はすっぽり抜け落ちてしまっています。それだけジュンク堂の勢いがあるということなのでしょうか?

業界はともかく、世間には丸善大好き、という人だって多いと思います。そんな時、世間がこぞって「渋谷にジュンク堂」と言っていると反発を覚えるのでは? 曰く「渋谷にできるのはジュンク堂じゃなくて、丸善とジュンクの複合店だよ」と。「渋谷のジュンク堂」という言い方、果たして、これでよいものやら?

ところで、渋谷にできる複合店は東急百貨店本店の中にできるのだそうですが、渋谷と言えば、かつて三省堂書店などが入っていたビル、文化会館でしたっけ、あそこの跡地も都心に残る大きな未開発地ですよね。いずれは東横線渋谷駅が地下にもぐって副都心線とつながるはずなので、渋谷の東側(山手線の内側)も大々的に変わるはずです。あそこもいろいろな業界が狙っていることでしょう。書店も入るのでしょうか?

秋には吉祥寺にもMJの店舗がオープン予定だそうですが、これも吉祥寺はもとより、中央線沿線の書店に大きな影響を与えるのではないかと思います。こう書くと、三鷹とか中野とか国分寺とかの書店がイメージされ、とりわけ立川の書店が大きな影響を受けるのではと思われそうです。もちろん、最大の影響が及ぶのは吉祥寺にある書店であることに間違いはありませんが、あたしは案外、上に挙げた駅名の書店より、実は新宿とかの書店に影響が出るのではないかなと、そう思っています。

読んだ感想を書く