2010年6月26日

全く違った!

新潮新書の『女は男の指を見る』読了。

タイトルから、あたしは行動心理学を恋愛に応用したもの、昨今の婚活ブームに乗っかった本、かと思っていましたが、内容は動物行動学の知見を素人にわかりやすく語ったものでした。なので、恋愛云々的なものを期待して読み始めると(←つまり、あたしみたいな)、期待外れ、そんなはずではなかった、と思ってしまうかもしれません。

で、予想を見事に裏切られて読み始めたのですが、なかなか面白かったです。新書とはいえ、このジャンルに詳しくない人にはそこそこ歯応えのある本です。あたしも苦労しました。

ただ、気になったのは著者の文体です。かなり著作を上梓している方のようですが、ですます調とだ調が混じっていて、ところどころ読みにくいところが見受けられます。著者と言うよりは、編集担当者がもう少し気を利かせた方がよかったのかもしれません。

せっかく内容が面白いのに、文体のせいで読むのに手こずってしまいました。もちろん、こういう文体を苦にしない人も多いのでしょうが......

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