2010年6月 6日

共通項?

穂村弘さんの『絶叫委員会』を読了したわけですが、なんとなく既視感というか既読感というか、そういうものを感じる箇所が散見されました。そう言えば、とある書店員女子に、穂村さんの本を読んだらあたしを思い出したと言われたことがあるって、このダイアリーにも書きましたが、やはり、なんとなく相通ずるところがあるのでしょうか?(そんなこと、ないと思うのですが......)

初めの方に出てくる、穂村さんが右や左がわからなかったという話に関するあたしの想い出は既に書きましたので、それ以外のことを......

同書47頁に、商品の説明書きの日本語がおかしいという文章があります。中国製品にはよくあることで、中国へ行けば、それこそ山のように見つけることが出来ます。北京、上海あたりなら日本人なんて掃いて捨てるほどいるだろうに、どうしてちょっと日本人に読んでもらう(校正してもらう)ってことをしないのでしょうか?

101頁にエクステの話が載っています。エクステって、つまり部分かつらなんじゃないの(?)というのがあたしの認識なんですが、そう言えば以前「エクステ」っていう映画もありましたね。

で、睫毛エクステですが、これはあたしも見たことがあります。たまたま、ある書店員さん、もちろん女子ですが、いつものように営業に行ったときに、なんか雰囲気が違うんです。「なんか、違うね」って言ったら、その女子は「睫毛エクステ」だと教えてくれました。つけまつげとは異なり、ちょっとやそっとじゃとれないそうです。ふーん、と思いつつ、まじまじと見てしまいました。

ちなみに、その女子は、しばらくしたら、エクステをとってしまいましたけど。なぜ?

102頁の美容院の話。「どこかかゆいところはございませんか?」という問いの不思議さは、はるか以前、たぶん植田まさしの4コマ漫画でも見たことがあります。曰く、「お客様、どこかかゆいところはございませんか?」「あるけど、教えない」「............」

笑ってしまいました。

177頁の白鳥がかみつく話。穂村さんは「本当に噛みつかれていたら」と書いていますが、あたしは、北京動物園で、丹頂鶴につつかれたことがあります。はめていた手袋に小さな穴が開きました。

優雅な鶴が人を襲うなんて......

衝撃でした。鶴の恩返しって、あれはウソだ、そう思いました。

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