2010年6月21日

Do you know?

青森県の八甲田山で、キノコ取りに来ていた中学生がが火山性のガスにやられて死亡するという事故がありました。家族で来ていて、他の家族も具合が悪くなったりしたようです。このあたり、数年前にもこういう事故がありましたね。日本列島は、地理学的に見れば、まだまだ火山の活動が活発な地域なのでしょう。

さて、このニュースを報じるに当たって、たまたまテレビを見ていたら、山歩き、山菜採りのときの注意として、風がない時は窪地には入らない、見晴らしのよいところを歩くようにするといったことと並んで、腐った卵の臭いがしないか注意する、というのもありました。

これ、よく聞きますね。温泉地などに行った時に、硫黄の臭いを称して「腐った卵の臭い」なんて表現します。

でも、ふと思います。

皆さん、腐った卵の臭いって、どんな臭いだか知ってますか? そもそも嗅いだことありますか?

暑い季節に出しっぱなしにしておいた、というのでもない限り、どの家庭にも冷蔵庫があるこのご時世、卵を腐らせるなんてことがあるでしょうか? もちろん夏場にちょっと悪くなる、一口食べてみて、なんか味がおかしかった、というくらいなら経験ある人もいるかもしれませんが、プンプン臭うほど卵を腐らせるなんて事態、とても現実的とは思えません。

何の疑いもなくアナウンサーにしろキャスターにしろ解説者にしろ、口を揃えて「卵の腐ったような臭い」と言いますが、それが多くの人の共通理解となっていないのであれば、比喩表現として成立していないのではないでしょうか?

あたしは、そんな風に思いますが......

ってことで、ちょっと格好つけて、タイトルを英語にしてみましたが、「腐った卵の臭い」あるいは「卵の腐ったような臭い」って、英語では何というのでしょう? 中国語だと「蛋的腐臭」でよいのでしょうか? いや、なんか違うな。

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