2010年6月30日

自殺願望

韓流スターのパク・ヨンハが自殺したそうですね。書店を回っていますと、ちょうど「韓国語ジャーナル」の最新号が、彼のインタビューが巻頭に掲載されているということで、追加の発注やら韓流コーナーに並べ直したりと、なかなか忙しいようでした。

で、ふと、思ってしまいます。不謹慎と言われるかもしれませんが、たとえば、あたしがこの出張中にホテルで自殺なんかしたら、どうなってしまうだろうかって。

自宅も勤務先も遠く離れた関西ですから、すぐに駆けつけられるような人はいませんよね。とりあえず、身元確認には、回っている関西の書店の人が来てくれるのかしら? そんなことはないか......(汗)

むしろ、警察から自殺の原因は営業回りで逢っている書店員にあるのではないかと、いろいろと、あることないこと聞かれるかもしれませんね。そんな迷惑はかけたくないですが......。でも、その可能性はあります。だって、関西には仕事できているわけですし、幸か不幸か、関西には親戚なんていませんし、仕事以外の関係者もいませんから。(言うまでもないことですが、あたしには友達はいません!)

でも、第一報を聞いても、誰も信じないでしょうね、あたしが自殺するなんて。きっと、たちの悪い冗談だと思われるのが落ちだと思います。

それが正解です。あたしは、むしろいつまででも行き続けたいと思っているタイプです。子供のころから、普通に生きていれば21世紀までは生きられるから、なんとか頑張って22世紀まで生きてみたい、そんなことを思っている子供でした。

いつかは死ぬのでしょうけど、どうも死ぬような気がしない、みんなが新でも、いつまででも行き続けていそうな気がします。憎まれっ子、世に憚るとはよく言ったものです。

でも、人に嫌われやすいタイプなので、殺されることはあるかもしれない、そんな風には思っています。

雨傘@朝日

次回の朝日新聞読書欄、『そんな日の雨傘に』が登場のようです。<エクス・リブリス>最新刊です。



あたしは既に読みましたが、情けない男が主人公で、若干身につまされるところがありましたが、それなりにモテるのが癪に障りました(笑)。

ゼロ年代[続]

昨日書いた「ゼロ年代」の続きです。

ゼロ年代、ゼロ年代と言っても、それは所詮、20世紀の百年を踏まえてあるものであり、その20世紀も19世紀の百年を踏まえたものであるわけで、もちろんゼロ年代の10年だけを切り取って見せる、というのはそれはそれで大事ではあるものの、そのゼロ年代を用意した、その前の100年はどういう時代だったのか、ということも考えないといけないのかもしれません。

そんな話の中から出てきた話題がこれです。

河出書房が池澤夏樹さんの責任編集で世界文学全集を刊行しました。いや、まだ第三期の刊行が残っているので、刊行している、というべきかもしれません。それはともかく、かつてのようなお偉い先生方が集まって予定調和的に各国の文学を集めるのではなく、あくまで池澤さんが考える、池澤さんが読みたいと思う世界文学を集めた全集は、確かに世間に好評を持って受け入れられたと思います。

で、そういう感じで、思想界でも全集を作れないものだろうか、というわけです。思想の場合、池澤さんがやったように、ある一人の人に編集を任せてしまってよいのか、多少の議論はあるかと思います。じゃあ、誰にやってもらうの、というところが最大のネックですが、河出に倣って全24巻、ないしは30巻で20世紀の思想を振り返る、そんな企画はダメでしょうか?

20世紀の思想を集めると、どんな著作が候補に挙がるのでしょうか? ニーチェを入れてよいものか、どうか。ベルクソン、サルトル、ハイデガーなどは順当に選ばれますかね? レヴィ・ストロースも入れていいですよね? アントニオ・ネグリとかもOKですか?

個人的には「哲学」ではなく「思想」なので、ヒトラー「わが闘争」、毛沢東「実践論・矛盾論」といったような著作も候補に十分ふさわしいと思うのですが。

岩波書店が「原典中国近代思想史」という全集(叢書?)を出していますが、そういった感じの全集です。「原典20世紀の思想(仮題)」なんてね。新訳でなくとも、定評のある既訳だったらそれでもOK、和訳のないものは新たに訳出してと、このあたりは河出の文学全集と同じです。

先に編集を誰にするか、と書きましたが、8割方は誰がやっても同じ作品になるような気がするのですが。

もちろん、見てません!

相変わらず出張中です。大阪に泊まってます。月・火と京都・大阪を回りました。大阪にいるのに、紀伊國屋の梅田にもジュンク堂の大阪にもまだ行ってないんですけど、よいのでしょうか?

いや、よくないわよね。でも、回る順番ってものがありますし......。特にアポイントをとってあって、その日に行かないといけない、というわけではないんです。なんというか、気分の問題です。

それにしても、大阪、というか京都も神戸も、雨、降りません。傘を使わなくてよいというのは出張の営業回りの身にはとても嬉しいことですが、やはり蒸し暑いです。汗だくです。毎晩、ホテルでシャワーを浴びるのが至福の時間、極楽気分です。

それはそうと、昨晩のサッカーも見てません。日本、負けちゃったんですね。昨夜はやはり本を読みながら、そのうち眠くなったので寝てしまいました。

「サッカー、気にならないの?」

と言われても、「はい、別に気になりません。明日の朝、テレビや新聞を見ればそれで十分です」としか答えようがありませんので。

とりえあえず、にわかファンにとってはワールドカップは終わったわけですから、また書店にお客さんが戻ってきてくれると嬉しく思います。本当のサッカーファンは、やはりここからが面白いのでしょうか?
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