2010年5月30日

一人暮らし

母親が学生時代の友人2人と一泊二日の旅行に出かけたので、今日から「プチ一人暮らし」です。いや、こんなの一人暮らしとは言いませんね。だって、母親は今朝出て行って、明日、あたしが仕事から帰宅した頃にはもう家に戻っているのですから。これなら、一週間の出張の方がよほど一人暮らしと言えるでしょう(汗)。

しかし、あたしって、生まれてこの方、一人暮らしをしたことがありません。学生時代も就職してからもすべて自宅から通っていたので、一度も親元を離れて暮らしたことがないのです。前にもこのダイアリーで書いたような記憶があるのですが、あたしが一番親元を離れていたのは、大学2年から3年になる春休みに、5週間、北京へ短期語学研修に行っていたときです。

これとて、北京の大学の寮に入っていたので、洗濯くらいはしましたけど、食事は三度三度大学内の食堂で食べられました。それに二人部屋なので、一人暮らしという感じではありませんでした。それ以外となると、社会人になってからの一週間単位の出張が親元を離れる唯一の機会です。

では、一人暮らしをしてみたいと思ったことはないのかと言いますと、これがまた一度もありません。全くありません。家出をしようと思ったことすらない人生です。それほど自宅の居心地がよいと感じたことはありませんが、たぶんよかったのでしょうね。

それに、あたしは長男ですから、いずれは親の面倒を見なければならないという意識が子供の頃から強かったので、家を出るなんていう発想は全く思いもしなかった、というのが事実です。

というわけで、プチ一人暮らしの本日は、夕刻に、近所のスーパー「いなげや」へ夕飯の買い物に行きました。日曜の夕飯前の時間帯というのは、やはり買い物客が多いですね。それも若いカップルが多いです。この十年来、若いカップルが皆あたしより年下になってしまったことに愕然としているあたしですが、こういう風にたまにスーパーなどへ買い物に行くと、そういう事実をますます実感させられます(涙)。

考えてみますと、あたしが住んでいるあたり、この十年くらいは畑がずいぶんとなくなって、アパートや建て売り住宅が増えました。たぶん、JR線からの距離とか周囲の環境から考えて、比較的若い夫婦でも手が届く物件が多いのではないでしょうか? 少子化と言われますが、わが家の近所を見る限りそんな感じはしません。若い夫婦が小さい子供や赤ん坊を連れて散歩したり買い物に行ったりする姿をよく見かけます。

正直、羨ましいなあ、と思う反面、あたしには絶対無理だわ、ああいう夫婦の片一方があたしである図なんて、全く想像できません。人を愛し、人から愛され、温かい家庭を築いている自分が想像できないんです。

あたしみたいな自分勝手で冷たくて、人の気持ちなんて考えない、嫌な奴が結婚なんてできるわけがない。近所で仲むつまじい若夫婦を見ていると、わが身を振り返って、そう思ってしまいます。



で、最近のあたしは、自分を勇気づけるときには、この曲を聴くことが多いです。いや、勇気づけると言うよりも、この曲を聴くとますます切なくなります。落ちるところまで落ちてやれ、という感じなんです。

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