2010年5月27日

書店員さん、加油!

本日の朝日新聞の夕刊、文化欄に載っていたコラムです。
本屋大賞 → 本の雑誌増刊号 → 本屋大賞投票者数の減少と書店の廃業 → 投票者の都道県別人数 → 投票者の大都市集中 → 新刊書籍が入手困難 → iPadをはじめとした電子書籍 → 書店過疎地への福音? → どの本を読めばよいかわからなくなる → 文学賞の復権 → 書店員さんガンバレ
という流れのコラムだったのですが、若干、あたし的には話の繋がりが強引という印象を受ける部分もあります。

とにかく、このところの朝日新聞、iPadをはじめとする電子書籍の記事ばかり、ちょっと食傷気味です。と思っていたら、ソニーや凸版となにやら始めたのですね。だから、社を挙げて電子書籍を盛り上げないとならないというわけなのでしょうか? きな臭い話ですね。

ところで、上のコラムについてですが、どこかで聞いた話なので、確かなデータの裏付けがあるわけではありませんが、アマゾンの利用者の大多数は大都市圏在住者だそうです。

しばしば言われるように、ネット書店は書店が少ない地方の読者にとって便利だ、と言われますが、もしこのことが真実だとしたら、話が根底から崩れてしまいますね。都会の人は、在庫豊富な書店で本を実際に手にとって確かめて、買うときはネット、という利用をしているのでしょうか?

うん、意外とそういう人、多そうです。

となると、iPadなどで本を読む人も、購入する人も都会に偏るのではないかという恐れがなきにしもあらずです。またもや、都会と地方との差を広げるような事態が起こるのでしょうか。

でも、ケータイ小説が、実は地方在住の、恐らく東京なんかには来たこともないような少女たちが書き、そして読んでいるという話も聞いたことがあります。(書籍化され大ヒットした作品は除くとして...)ケータイ小説は完全に地方初の文化なのかもしれません.iPadやキンドルに、そういう地方発信の何かを起こせる力はあるのでしょうか? そこが一番気になります。

ところで、今回のタイトル、中国語を知っている方には問題ないと思いますが、「加油」は中国語で「ガンバレ」の意味です。オリンピックとかスポーツの大会で、中国の応援団が「加油」と書いた垂れ幕とかプラカードを持って応援しているのを見たことある人も多いのではないでしょうか?

なんで、ここで中国語なのかと言いますと、ニュースで見たのですが、中国で「iPad」そっくりの「iPed」という商品が発売されているらしいのです。見た目も機能も、iPadそっくりです。値段はiPadの5分の1程度だそうです。

さすが、中国。本物が発売される以前にニセモノと言うべきか、類似商品と呼ぶべきか、それともパクリと呼ぶべきか、とにかくそういうものをあっという間に作って売り出してしまうとは。

読んだ感想を書く