2010年5月19日

ギャルにオススメの本?

そもそも、どういうギャップを演出したいのかわかりませんが、

ギャルがギャップを演出できる9冊のべストセラー本・マンガ

という記事がありました。

で、ラインナップを見ますと

【1】『1Q84』(村上春樹)
【2】『のだめカンタービレ』(二ノ宮 知子)
【3】『龍馬がゆく』(司馬 遼太郎)
【4】『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』(勝間和代)
【5】『不都合な真実』(アル・ゴア)
【6】『人を動かす』(デール・カーネギー)
【7】『声に出して読みたい日本語』(斉藤 考)
【8】『女性の品格』(坂東 眞理子)
【9】『涼宮ハルヒの憂鬱』(ツガノ ガク)

わかりません。これらが選ばれた理由が......。それぞれに、もっともらしい説明はついていますが、こういうの読んでいたからといってギャップの演出になるのでしょうか?

こういってはなんですが、そもそもギャルが本を、ファッション誌やコミックではなく本を、それも文庫本ではなく単行本を読んでいるだけで、十分ギャップは感じられますけどね。

ちなみに、あたしがかつて出逢った、本にまつわる最も大きなギャップは、あたしが大学生の頃でしたでしょうか。中央線の車内に、穴の空いたズボンに、よれよれのTシャツ、今で言えばヒップホップ的な格好に近いのですが、それよりもただのチンピラっぽい服装で、髪も金色だったか銀色に染めている兄ちゃんが乗ってきました。

「ああ、こんなのに絡まれた面倒だなあ、敬して遠ざくに限る」と思っていたところ、その兄ちゃん、おもむろにカバンから文庫本を取り出して読み始めたのです。

文庫本、なんだったと思いますか? 岩波文庫ですよ、岩波文庫。それも青! なんか、すっごくカッコよかったです。

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