2010年5月 3日

電子書籍考[リーダー篇2]

あたしがこんな記事を書いたからだとは思いませんが、朝日新聞の別刷というか、紙面内の別紙「グローブ」が、本日は電子書籍の大特集でしたね。

なかなか興味深く読みましたが、結局、新たな読者を獲得するのか、それとも既存の読者層のシェが変わるだけなのか、そのあたりがはっきりしない記事でした。むしろ、海外のリーダーの開発事情などが主といった感じです。

で、そのリーダーなんですが、キンドルとかiPadなどが陸続と出ていますが、今一つカッコよくない気がします。いえ、実物を見たわけではないので、何とも言えませんが、写真を見る限り、これを持って歩こうとは思いません。

なら、どんなのがいいのかと聞かれると、一番気になるのはバッテリーです。ケータイ小説が流行ったときに女子高生がみんな夢中になったのは、そもそもケータイのバッテリがそれなりの時間持つからであって、これが二時間程度使ってたらもうダメというノートPCのようなレベルであったら、こうまで普及はしなかったでしょう。ですから、まずもって、電子書籍リーダーに求められるバッテリーは最低でも一日は大丈夫なくらいは欲しいです。それでも身近と感じられますから、単四か単五、あるいはボタン電池など小型の電池でも動くようにして欲しいです。

次に大きさですが、やはり日本でフツーの読書に使ってもらおうというのであれば、主流である四六判、あるいはA5判は欲しいところです。できれば、ほぼ全面が画面になっているくらいのものを希望します。ボタン類は、側面に配置して、正面は画面だけのすっきりとしたデザインにならないものでしょうか? ただし、側面にボタンを配置するといっても、厚さはケータイ並みに薄くないと携帯性が損なわれますし、重くなります。えっ、こんなに薄いの(?)と驚かれるくらいの薄さで、ボタンはすべて側面、正面は画面だけが、理想です。

それと、やはり普及させるには女性の購買者が増えないとダメですし、女の子が持って歩きたくなるようなデザイン・材質にもこだわりたいところです。今のところ、キンドルにしろiPadにしろ、いかにもデジタルグッズ好きだけが飛びつくような感じがして、ダメです。キティちゃんとかミッキーマウスとかとコラボしろ、とまでは言いませんが、フォルムは大事だと思います。

ところで、電子書籍って、別にこういった専用のリーダーが無くても、PC用のソフトウェアもありますよね。なくても、今後絶対に出てくるでしょう。そうなると、タッチPCが小型化して、なおかつバッテリーが長時間駆動できるようになれば、いろいろな作業もできて読書もできる端末として、タッチパネルPCの方が、はるかにアドバンテージがあるのではないでしょうか?

もちろん、今の状況では、ノートPCなどはせいぜい数時間しか持たないバッテリーですし、携帯するにはやや重たいです。基本がパソコンなので、電子書籍リーダーとしては動作も重たくなりそうな気がしますが、このあたりが画期的に改善されるのであれば、タッチパネルPCが電子書籍リーダーの大本命になるかもしれない、そう思います。

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