2010年5月 2日

BSで須賀敦子特集

須賀敦子さん。

亡くなられた後も、折に触れて取り上げられることが多く、テレビや雑誌の特集があるたびに、あたしの勤務先から出している本が売れます。

これだけ長く支持される方というのも、それほど多くはなく、書店での売れ方を見ていますと、白州正子と双璧、という感すら覚えます。このお二人、若い女性はともかく、一定の年齢を超えた女性には、生き方の手本のように思われているのではないでしょうか?

さて、須賀敦子さん、先年、NHKで特集番組があり、この春先にはその再放送がありました。放送は地上波だったので、書店からの注文に如実に影響が見て取れました。今回はBS朝日です。だから、どの程度の影響が現われるか微妙かと思います。

皆さん、BSってどのくらい見ているのでしょう? 見ているのでしょう、という設問は正確ではないかもしれません。より実情に即して問うならば、「BS放送は見られますか?」と尋ねるべきかもしれません。

そもそも、NHKの「週刊ブックレビュー」すら見られない、という方もまだまだ多い気がしますが、それでもNHKの場合は、BSもアナログ放送があるので、かろうじて見られる人もいるかと思います。その証拠に、週間ブックレビューで紹介されると、書店からの注文が増えます。

でも、NHK以外となると、BSはすべてデジタル放送、アンテナとかチューナーとか、いろいろ設備が整っていないと見られないんですよね。

さて、はたして、今回から3回シリーズの須賀敦子特集、売れ行きに結びつくのでしょうか?



いや、売れ行きに結びついて欲しいものです。

不思議なのは、先日のNHKの放送の後の売れ方なんです。須賀敦子ファンとおぼしき年齢層の女性は、もう既に著書を買っていて、これ以上は売れないだろうと思っていたのですが、まだまだ須賀敦子未体験の方や、さらには若い読者までをも獲得して売れている、ということです。

畏るべし、須賀敦子、ですね。

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