2010年4月28日

時効撤廃

殺人などの凶悪犯罪の時効がなくなるそうで、現時点で未解決事件もその対象になるそうですね。既に時効が成立しているようなものはダメみたいですが。

殺人などは時効がなくなり、過失致死のような結果的に殺してしまった事件については時効までの期間が倍の長さになるということで、逃亡中の犯人も、これで観念して自首してくるでしょうか?

もちろん、喜ぶ人がいる一方で、今回の法律改正に疑義を唱える法曹関係者もいるようで、あたしにはその是非を判断するような能力も知識もございません。幸いにも家族や親戚の中に、犯罪被害者になったような人がいないので、気持ちを忖度するにしても限界があるかと思います。

ただ、知人に一人、学生時代に父親を交通事故で亡くしている人がいまして、今回のニュースを聞いて、あたしはその人のことを思い出しました。事故死と一緒にするなと言われそうですが、あたしも比較的早くに父親を亡くして、現状は母子家庭なので、なんとなくシンパシーを感じたものです。

その知人の場合、交通事故ということですが、結局相手がわからずじまいで、うやむやになってしまったと聞きました。事故死とはいえ、相手がわからないのでは、なんとも気持ちが晴れないのではないでしょうか。

今回の法律改正で、まだ相手を探すことが可能になるのかな、もうとっくに時効が成立してしまっているからダメか、などと思いました。

なお、時効というと、これが歴史的に真実なのかどうかは全く知りませんが、かつて見ていたTBS系のドラマ「大岡越前」で、人を殺した男が何十年も逃げた挙げ句、自分のしたことを航海し、今はまっとうな人間になって世のため人のために尽くして生きている、という話がありました。

その男は、殺された人の遺族か誰かにとうとう見つかって、奉行所に引っ立てられ、大岡越前に裁きを申し渡されるのです。その時、越前守は、既に何十年も前の事件であり、本人も深く反省している、なおかつ、今は誰よりも正直に、善人として生きているから、かつての罪は不問にするという裁きにつけるのです。

ナレーションで、これがその後の時効という考え方に繋がるものです、と言ってましたので、まだ幼かったあたしは、時効って大岡越前が考えついたものなんだ、と半ば信じてしまいましたが......

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