2010年4月24日

ハニーへの手紙

書いてすっきりしようというわけではありませんが......

中学の頃からファンである、シンガーソングライター・沢田聖子さんの代表曲「シオン」は、正直に言いますと、ファンになって最初に好きになった曲ではなかったのですが、聞いているうちに好きになりました。やはり、素敵な曲です。佳曲と言っていいでしょう。

歌詞が、そのままラブレターになるような、そんな歌で、たぶん、誰でも女の子にこういう気持ちを抱いた経験があるのはないでしょうか。字幕スーパー付きの映像なので、知らなかった、聞いたことなかったという人は、是非じっくりと歌詞をご覧になってください。



初めて聞いた中学生の頃は、こういう感覚はわかりませんでしたが、高校生にもなると、この歌詞に歌われている気持ちがよーくわかるようになりました。あたしも、そんな純情な年頃があったんですねえ(笑)。

「遠くから君を見ていたい、だから、変わらずにいてほしい」とか、「どんな人波に紛れても、君のこと見つけられるのに」なんて歌詞は、本当にグッと来ます。本当にそのとおりです。

ただ、「いつも木陰で見てる」とか「話しかけたいけど」という歌詞のセリフほど、あたしは引っ込み思案ではなく、意外と普通に話すことはできました。もちろん、心臓はバクバクなのですが、おくびにも出さず、ふつうに話はしてました。いや、もっと大胆に、しょっちゅう「大好きよー」とか「愛してるわー」と言い続けていたのですが......(誰に言っていたかは、このダイアリーをよく読んでいる方ならご存じのはず?)

ところで「シオン」は聖子さんのデビューの頃の曲で、当時彼女は17歳くらい、やはり歌の世界も「青春」って感じです。(「シオン」は彼女の師匠イルカの曲ですけど。) それから時が流れ、大人になった聖子さんは、「まっすぐに・・・愛」という歌を歌っています。これも男性の立場からの歌です。



この歌にはなると、「シオン」の頃のような淡い思いではなく、もっと強いものが感じられます。「恋」から「愛」へ、という変化でしょうか? でも、あたしはいまだに、そういう成長を遂げていなくて、「シオン」の世界を引きずっています。もちろん、この「まっすぐに・・・愛」も大好きな曲ですが。そして、「いつか君に」という、これまた聖子さんの歌のような状態で足踏みしているのです。



この曲の歌詞の登場する、まだまだ初々しい二人の姿、大好きです。「あれから三年、君も大人になっただろう、僕の愛を届けてもいいかい?」という歌詞、昔を振り返って歌っているんですよね。でも3年ですよね。あたしはいったい何年引きずったままなんでしょう。

何年かたって再会したら...、という想いは、「雪ひとひらに」でも歌われています。



「一年たった今ではきっと、君は誰かの恋人だろう。もう、それぞれのプライバシー。ただ、偶然に逢いたい」という歌詞が、あたしには切なすぎます。ちょうどこの曲が収録されたアルバムは、高校卒業の頃に出たと記憶しています。この歌詞がその当時の自分の気持ちに重なって、あまりにも切なすぎました。でも天に見放されたあたしは、「偶然に逢う」という機会すら巡ってはきませんでした。

読んだ感想を書く