2010年4月22日

欧明社へ推参!

篠突く雨をついて、午後から欧明社さんへ伺いました。

こちらは、フランス語の専門店、あたしの勤務先の本もズラリと並べていただいておりますが、時々はきちんと在庫の確認をしないとなりませんので、訪問しての棚チェックをさせていただいたのです。

飯田橋にある本店の他に、日仏学院にあるお店、アテネ・フランセにあるお店と、三店を回ってまいりました。

率直な感想としては、原書の置いてあるお店っていいですね。あたしは学生時代に中国学を学んでいて、なおかつ中国書の専門店である東方書店でアルバイトをしていましたので、やはり原書に囲まれておりました。

中国とフランスと、国こそ違え、原書が並んでいるお店というのは独特の雰囲気があって、とてもステキです。なんか、心が和みます。

あたしはフランス語は全くわかりませんが、フランス語のCDが流れる店内で、フランス語の本を眺め、自然にフランス人の方がお客として入ってくる......。なんて優雅な空間、至福のひとときでしょう。こういう上品なエスプリ、やはりさすがフランスです。これが中国だとちょっと違いますね(汗)。

どう違うのかと問われても、うまく説明できませんが、やはりお上品さはフランスに軍配が上がりそうです。まあ、あたしが中国学を学んでいて、中国の文化に馴染みがあるからかもしれませんけど。

で、お店の方に面白い話を伺いました。日仏学院もある神楽坂界隈、この数年、フランス人が多く訪れる街としてにわかに脚光を浴びていますが、今回のヨーロッパの火山噴火騒ぎで、帰国できなくなったフランス人の方がこの数日、よく訪れているそうです。時間潰しと言ってしまえばその通りですが、変に観光地化されたところよりも、ありふれた日本を見てもらえるかもしれないと思います。

それにしても、神楽坂とフランス、と聞けば、なんか優美な響きが感じられます。これが新大久保とコリアでは、なんとも香辛料の香りが漂ってきそうな気がしますから、不思議なものです。

いえ、もちろん、あのカオスのような新大久保も、一大中華街と化しつつある池袋北口界隈も決して嫌いじゃないですけどね。

読んだ感想を書く