2010年4月 3日

花見?

東京は、この週末が絶好の花見日和となっております。桜の名所と呼ばれるところは、どこもものすごい賑わいになっているようで、とても出かける気にはなりません。

このダイアリーで何回か書きましたが、どうも桜というのは、あたしにとっては哀しい花で、そりゃ確かにこの時季に咲いている桜を見てきれいだとも思いますし、華やいだ気持ちになるのもわかりますが、それでも、心の片隅で一抹の寂しさを感じるのは、あたしの性根がおかしいのでしょうか?

考えてみれば、花見というのはほとんどしたことがないわけで、社会人になってからも、いわゆる桜の下にビニールシートを広げて宴会、なんていう職場ではなかったです。それはとても幸いなことだったと思います。もちろん花見に一緒に行くような友人もいなければ、家族もいません。

まあ、家族の場合、昔からわが家は近所に桜のきれいなところがある場所に住んでいたことが影響していまして、わざわざ出かけて行かなくても、家の窓からとか、ちょっと買い物に出たときに、きれいな桜を眺められる環境にいたので、わざわざ人混みの中へ出かけていこう、なんて気が起きないのです。(それでも、誰かに誘われたら、意外とのこのこ出かけていくのかもしれないですが......)

さて今日ですが、ちょっと会社に持っていかなければならない荷物がありまして、それも電車で持っていくにはかさばるという難儀なものなので、自家用車で都心へ向かいました。

わが家からですと、ふつうは五日市街道から井の頭通りを通って環八へ出て、高井戸から首都高に乗るというルートもあれば、井の頭通りから五日市街道へ戻って青梅街道、靖国通りというルートで行く場合もあります。(他にも何ルートかありますが、割愛します。)

ただ今日の場合、五日市街道は小金井公園のところで花見客の大渋滞が予想されたので、最初から、いきなり青梅街道へ出て、そのまま四面道、新宿を抜けて靖国通りを走るというコースで行きました。

このルートでほぼ正解だったのですが、市ヶ谷で靖国通りへ行かず、お堀に沿って飯田橋、水道橋へと回ればよかったかなと、ちょっと後悔しました。それは靖国神社の前がかなり渋滞していたからです。ただ、ノロノロ運転のお陰で、靖国や千鳥ヶ淵の桜を車窓から多少は堪能できました。それにしてもものすごい人出でしたね。

会社に着いて、ひと作業し、帰りは竹橋を抜けて代官町から高速に乗りました。その時は竹橋から皇居周辺の桜を堪能できたのですが、こちらもやはりものすごい人です。靖国神社付近ほどではないですが、負けず劣らずと言ったところです。

車窓からなのでよそ見もできませんが、こういう人混みの中に知った顔を見つけたら面白いでしょうね。もちろん、そういう可能性もなくはないのでしょうが、見つけられる確率はかなり低いでしょう。

ふだんはまじめで厳しい書店員さんが、家族連れで満面の笑顔を振りまいているなんて、ちょっと見てみたい気もします。

帰りの首都高を走りながら外に目をやりますと、東京は意外と桜があちらこちらに植わっているものだと、改めて気づかされます。一般道に下りてからも、街路樹に桜を植えているところが結構ありますし、別に上野や千鳥ヶ淵などに出かけなくたって、近所で十分きれいなところはあるものです。

そんなことを改めて痛感した、ちょっとした本日のドライブでした。

読んだ感想を書く