2010年3月 7日

卒うた

先週、フジテレビで晩に放送されていた「卒うた」をHDDに録画しておいたので見ました。四夜連続、一話完結のドラマでしたが、やはり大好きな国仲涼子ちゃんが一番カワイイですね。物語も一番切なかったですし......(いや、ありがちと言えば、ありがちな内容でもありましたが...汗)

第一夜の主演二人は、先日のTBSドラマ「小公女セイラ」でも共演していた二人ではないですか。なんか安易なキャスティングという気がしないでもないです。第三夜の北乃きいって、これまで特に注目していませんでしたが、ああやってドラマで見ると意外と可愛いなあと思ってしまったのが収穫と言えば収穫です。でも、北乃きいのクラスメート役の水沢奈子ちゃんの方が可愛かったかもしれないです。どちらかというと、あたしの好みはこちらです。

この四夜連続ドラマ、ちょうど卒業シーズンだからの放送なんでしょうけど、第三夜まで見終わった時点では、ナビゲーター役の長澤まさみが一番冴えなくて、華がないというか、ラジオDJという役のはずなのに声に魅力がなくて、ミスキャストっぽく感じていました。

でも、その長澤まさみが主役の第四夜では、そんな可もなく不可もない、どこにでもいる(取り替えのきく)タレントという立ち位置が、妙に最近の長澤まさみとマッチしているようで、予想外によかったと思いました。

ところで、あたしの卒業の想い出って何でしょう、ってドラマを見ていて考えました。

何回も書いているように、小学校のころからいじめられっ子で嫌われっ子であったあたしは、卒業というのはそういう状況からの脱出を意味していました。だからこれまでの卒業で哀しいと思ったことは一度もありませんし、もちろん泣いたこともありません。むしろ晴れ晴れとしていたかもしれません。

でも、小学校を卒業しても中学でも好かれず、中学を卒業しても高校でも好かれず、結局脱出は、かなわなかったわけです。基本的に卒業したら一切の交友関係は断ち切ってしまうので、その後もつきあいのある級友はいません。もちろんクラス会、同窓会などには出たこともなければ、呼ばれもしません。呼ばれたって行かないですけど。

高校の卒業の時も、最後のホームルームが終わると、さっさと教室を出て帰宅しました。そしてその時、「ああ、もうこれで、この人たちとは一生、二度と逢うことはないんだ」と感じたものです。現にその通りになっていますから、あたしの予感は案外当たるものです。(ただ、乾さんとはまた逢いたいなあ、と思いましたけど)

大学の場合は、大学院に進学することが決まっていたので、そもそも卒業式なんて出ていませんし、大学院の修了の時もそうです。バイトに行ってました。やはり感慨も何もありませんし、別れがつらい友人などは一人もいません。というか、そういう友人は作らなかった、できなかったです。(これは小学校以来18年に及ぶ学生生活すべてにおいてです。)

学生時代を振り返って思い出すのは、クラスメートが遠巻きにひそひそとあたしの悪口を言っているとか、冷たい目であたしを見てせせら笑っているとか、そんなシーンばかりです。楽しかった想い出というのは、全くなかったわけはないはずですが、すぐに思い出せるようなレベルにはありません。

そんな何も想い出がないからこそ、こういうドラマをあえて見たくなったのでしょうか?

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