2010年3月13日

30分待ち

よい天気です。

だからといって、出かけたくなるわけではないのが、プチ引きこもりであるあたしの真骨頂。

とはいえ、残り会期も少なくなってきましたので、午前中に、東京国立博物館でやっている「長谷川等伯展」を見に行きました。

その前に、ちょっとした用事があったので会社へ寄り一仕事して、それから開館から少したった9時40分ころに東博へ到着しました。

なんと、その時点で、入館まで30分待ちという状況。平成館の前は、いろは坂のように長い列ができています。ということは、開館前から既に長蛇の列ができていたのでしょうね。

ただ、展示は絵画ばかりですので、どーんどーんと大きなものが壁に掛かっていることが多いので、ガラスケースに顔をへばりつけて見なくてもすむものが多かったのが幸いです。会場の最初の方こそ混雑してましたけど、途中からは比較的しっかりと見ることができました。

本当ならもう少し高い位置に掛けた方が見やすいのでしょうけど、これは難しいですよね。だって、やはり当時の人が見ていたような目の高さで鑑賞したいじゃないですか。襖にしろ掛け軸にしろ屏風にしろ、基本は座敷に座って見ていたはずです。そうなると、その目線の高さで我々も見られるように展示品の高さは調整されレいると思います。そうすると、どうしても、前にいる参観者の頭が邪魔をして、展示品の下の方が見えづらくなってしまいます。

さて、それでも一時間ほどで見終わって、出てきたときには50分待ちというアナウンスが流れていました。この陽気ですから、これからますます混雑することでしょう。

ただ思いました。

会場といい、並んでいる列といい、その中にお年寄りの占める率が非常に高いです。基本的にお年寄りは働いていないはずですから、土日や祝日ではなく平日にゆっくりと来ればいいのに、なんでまた混雑する土日に来るのでしょう?

個人的にはそれが腹立たしいです。60歳、あるいは65再以上の人は平日の料金を安くして、土日祝日の料金を高くしてはどうでしょうか? そうすれば、お年寄りは平日に来るようになり、仕事のある我々世代が行く土日祝日の混雑が緩和されると思います。

そうだ、中学生や高校生なども午後3時から安くする、大学生もたいして学校へ行ってないんでしょうから、あるいは行っていたとしても授業のない曜日もあるのでしょうから、やはり土日祝日の学生料金を廃止して大人料金にする、そうすれば学生も平日に行くようになるのではないでしょうか?

そういう工夫をして、少しでも混雑緩和になるように努力して欲しいものです、博物館側には。

それはそうと、長谷川等伯、やはりいいですねえ。初期のころは羅漢図とか仏教絵画を描いていたんですね。それがだんだん風景画を描くようになり、水墨画に移り、最後はあそこまで枯れた絵画を描くようになるとは。

なかなか面白い展示でした。

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