2010年2月 7日

言語絶滅

今朝の朝日新聞の記事ですが、ベンガル湾の島で原住民の方が亡くなり、その方が最後の話者であった言語が絶滅したそうです。

動物や植物の場合、絶滅危惧種というのがあって、しばしばニュースにもなりますが、言語の場合、この十年くらい時々話題になるものの実感としてはあまりピンと来ませんでした。たぶん、あたしの人生において「言語の絶滅」をこうしてニュースで意識して聞いた(知った)のは初めてのことではないかと思います。



そういえば中学生の頃(高校だったかも?)、生物の先生が「恐らく君たちが生きているうちに、それも遠くない将来、日本のトキの絶滅宣言が出されるだろう」と言っていたのを思い出します。

その人は生物の先生ですから、もちろんトキの絶滅を喜んでいるはずはなく、ただ事実としてある個体が1羽とか2羽にまで減ってしまえば、もう復活は不可能だということを言っていたのですが、あたしとしてはかなりの衝撃を受けたのを覚えています。

それにしても、しばしば言語はその民族の文化だというような言われ方をしますが、このインドのとある部族は言語だけでなく文化も歴史の中に埋もれてしまったのでしょうか?

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