2010年1月31日

2冊で・・・

今回のサリンジャー逝去の件、金曜日の夕刊などで知った一般の方が、この土日に書店に買いに奔り(←希望的観測)、週が明けて明日出社すると書店からの追加注文が殺到している、なんて予想をしてますが、それよりもふと考えてしまいました。

「ライ麦」には、そのものズバリ『ライ麦畑でつかまえて』と、村上春樹新訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の二つがあります。原作(原文?)に違いはなく、訳者の訳し方の違いでしかありません。どちらの翻訳を好むかは読者次第ですが、結構多くの方が読み比べているようです。

そうなると当然ですが、こちらも、もちろん書店さんも、だったら両方買ってもらおうと考えるはずです。

で、ここが出版界のウィークポイントだと思うのですが、これが他の業界なら、上記の2冊、どちらも880円なんで、合わせて1760円ですから、例えば「まとめて買えば1500円」なんて売り方をすると思うんですよ。(特に、今日は日曜日ですから、週末特価とかってね。)

でも、定価販売の書籍はそれが出来ません。不思議というか、おかしいです。もちろん定価拘束によるメリットも相当あることはわかっていますけど、なんか腑に落ちないです。

しかし、そうなると価格交渉になるのでしょうか。

大手チェーンが、「うちは100000冊仕入れますから、安く仕入れさせてください」なんて言ってくるのでしょうね。安く仕入れられれば、それだけ安く売れますから。

ああ、精神も体力も疲弊しそうです。やはり再販制バンザイ、なのかしら?

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