2010年1月25日

違和感

今日も(?)見本出しでした。

その途次、クルマの中でラジオを聞いておりますが、話題がちょうどCDショップ大賞のことに及びました。

CDショップ大賞は、「全国CDショップ店員が選んだ、売りたい! 聴かせたい!作品No.1!」という謳い文句で始まった、まだ2回目の賞です。選考の仕方、位置づけなど、聴いていたラジオのMCも言ってましたが、先行する「本屋大賞」に倣ったものです。

で、同大賞の事務局の人らしき方が番組に登場し、MCと話をしていた訳なんですが、クルマを運転しながら聴いていて違和感を感じました。

ファンならともかく、ショップの店員が商品の中から特定のものを取り上げて「聴いて欲しい」とか「売りたい」と言ってしまっていいのだろうか、という疑問です。

で、さらに振り返って考えてみますと、今まで疑問に思わずにいたのですが、本屋大賞も同じことですよね、この違和感というか疑問に関しては。

つまり、いろいろな商品を扱っているのに、ある特定のものを「売りたい」って大っぴらに言ってしまうのはいいのだろうか、と思ったのです。

そりゃ店員だって人の子ですから好き嫌いはありますし、思い入れってのがあるのは理解できます。でも、商売である以上、そういう商品の好き嫌いを前面に出すというのは、これまでの商慣行では憚られていた、少なくとも大っぴらに言うのはタブーだったのではないか、と思うのです。

今まで、なまじ知っている書店員さんがかかわっているので、あまり疑問に思わなかったのですが、たまたまCDショップ大賞という、やや距離のある、だから客観的に見られる事例を前にして、ふと、そんなことに気づいてしまったのでした。

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