2010年1月24日

情報漏洩?

今朝の朝日新聞の読書欄の広告欄、当然のことながら、読書欄なので載っているのはほぼ全部出版社の広告ですが、ジャイブの『船に乗れ!』が出ています。

この広告なんですが、本の写真の上に「本屋大賞ノミネート」って書いてあります。

ああ、この本も最終選考の10作品に選ばれたのね、と思ったわけですが、あれ(?)、確か10作品の発表って22日でしたよね?(21日でしたっけ?)

それから、朝日新聞の本欄のために広告を作って(作り直して)、朝日新聞へデータを送ったのでしょうか? うーん、無理ではないですけど、常識的に考えると、どうもおかしいです。

これはたぶん、事前に『船に乗れ!』がノミネートされるって、情報がリークされていたのではないかと勘繰ってしまいます。

もちろん、「ノミネート」の文字の入っているバージョンと、入っていないバージョンを両方作っておいて朝日新聞に提出しておき、実際の発表を受けてどちらを採用するか決めたとも考えられます。

でも、そりゃ確かに、書店を回っていれば、どのあたりの本が選ばれそうか、なんとなく察しがつくでしょうけど、実際に広告まで用意するほど確かな情報ってのは、関係者から情報をリークされない限りわかりっこないと思うのですが......

まあ、発表が22日というだけで、エントリー締め切りはもう少し前だったわけですから、22日以前の早い段階で、エントリー作品というのは決まってしまっているのですから、内々に出版社へ連絡が入るってことはあるのでしょう。(出版社へ、ではなく、著者経由で情報が伝わることも多いかな?)

別に、本屋大賞に限らず、ほとんどの賞というのは、事前に出版社や著者など関係者には内示されているので、目くじらを立てるつもりはないのですが、ああいう、いかにも「もう知ってました」的な広告が出てしまうと、興ざめというか、一気にテンションが下がってしまうのも事実です。

それを言ったら、本屋大賞の発表翌日には、「本屋大賞受賞」のオビを巻いた本が、書店店頭に並んでいるというのも、ものすごーくおかしな話なんですけど。

でも、本当におかしいと言えば、すぐに忘れ去られるのに、直木賞や芥川賞を年に二回もやっていることの方が、よっぽど時代にそぐわない滑稽なことだと思いますが......



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