2010年1月18日

マドゥモァゼル・ルウルウ

マドゥモァゼル・ルウルウ』読了。

面白い戯曲でした。上流社会というか、裕福な階層の人たちの生活を描いてはいるのですが、オースティンとはかなり異なる、ドタバタコメディの要素もあります。

森茉莉さんが惚れ込んだ主人公ルウルウは、あたしにはちょっとあの口調が馴染めなかったのですが、人柄としては面白い子で、愛すべきキャラだと思います。むしろ、彼女の周囲の人物に個性的な火とが多く、楽しめました。

それにしても、著者はこの作品を戯曲ではなく、小説として描いたらどんな風になっていたのでしょうか? 森茉莉さんも忠実な翻訳ではなく、いっそのこと小説に仕立て直して訳されたら、それはそれで面白いものになったのではないでしょうか?

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