2010年1月31日

読書備忘録

『うまくいく婚活、いかない婚活』を読んでいますが、ふと気になったというか、気づいた点を忘れないうちにメモしておきます。

もっとも、特に意識して何かを行わなくても、感謝の気持ちと満足感を持って毎日を誠実に生き生きとおくる姿勢がそのまま「婚活」に通じることも知って欲しい。(P.6)
うーん、あたしはダメですね。感謝の気持ちと満足感なんて、かけらも持ち合わせていないですから(爆)。もちろん毎日毎日、世の中に不平不満だらけとは言うわけではないですが...

エレベーターでどんどん上昇していく。景色が眼下で小さくなっていくのを見ていると自然に高揚して、ついには天にも昇る心地になってしまいそうだ。(P.18)
これ、逆でしょ? あたしの場合、高層ビルに限らず高いところへ行って下を見下ろすと、「ああ、人間ってなんてちっぽけなんだ。自分もあんな風に毎日地面を這いつくばってセコセコと生きているんだ」とむしろ憂鬱な気持ちになります。

それは、自分がモテナイことを天下に知らせるようなもので、プライドが傷つき恥ずかしい思いをする人が多いからだという。(P.20)
これも、えーっ、です。あたしも勤務先に婚活支援会社(?)の資料を送ってもらったりしたことありますし、今でも時々届きますが、会社の人に見せびらかしてます。

モテナイということは事実なので隠したりしてません。いままで生きてきて恋人が出来たことがない(恋人イナイ歴=年齢)ということも全く隠してませんから、特に恥ずかしいとは思いません。

だって、それは自分の性格が悪いからであって、こんな人間に恋人はおろか友達だってできるわけがないと、自分が一番よーくわかっているからです。

それに、他人は必ず裏切りますからね、信用なりませんよ。

2冊で・・・

今回のサリンジャー逝去の件、金曜日の夕刊などで知った一般の方が、この土日に書店に買いに奔り(←希望的観測)、週が明けて明日出社すると書店からの追加注文が殺到している、なんて予想をしてますが、それよりもふと考えてしまいました。

「ライ麦」には、そのものズバリ『ライ麦畑でつかまえて』と、村上春樹新訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の二つがあります。原作(原文?)に違いはなく、訳者の訳し方の違いでしかありません。どちらの翻訳を好むかは読者次第ですが、結構多くの方が読み比べているようです。

そうなると当然ですが、こちらも、もちろん書店さんも、だったら両方買ってもらおうと考えるはずです。

で、ここが出版界のウィークポイントだと思うのですが、これが他の業界なら、上記の2冊、どちらも880円なんで、合わせて1760円ですから、例えば「まとめて買えば1500円」なんて売り方をすると思うんですよ。(特に、今日は日曜日ですから、週末特価とかってね。)

でも、定価販売の書籍はそれが出来ません。不思議というか、おかしいです。もちろん定価拘束によるメリットも相当あることはわかっていますけど、なんか腑に落ちないです。

しかし、そうなると価格交渉になるのでしょうか。

大手チェーンが、「うちは100000冊仕入れますから、安く仕入れさせてください」なんて言ってくるのでしょうね。安く仕入れられれば、それだけ安く売れますから。

ああ、精神も体力も疲弊しそうです。やはり再販制バンザイ、なのかしら?

連載終了

朝日新聞の夕刊で連載されていた「出版サバイバル」ですが、昨日の夕刊で全5回の連載が終わったみたいです。

最後は新古書店とか電子書籍なんかを扱っていて、意外とあっさりと終了したような感があります。やはり月曜から金曜で一気に5回集中連載しなかったのがいけなかったのでしょうか?(←1日だったか休みがありましたよね?) 個人的にはたった5回なのに、みるみるパワーが落ちていったような印象を持ちました。

でも、たぶんそれよりも、あたしの勤務先が勤務先だからなんだと思いますが、例のサリンジャー逝去のニュースがあまりにもインパクト強すぎて、というのもあるかもしれないです。

それに新古書店問題にしろ、電子書籍の件にしろ、面白かったのですが、やはりテーマがテーマだけにあの程度の分量の連載で触れるには物足りない、というのが最大のポイントでしょう。あれでは、一般読者には何が問題になっていて、いま業界がどうなっているのかわからなかったのではないでしょうか?

くだらない記事で毎週日曜日の読書欄を埋めるくらいなら、こういう問題をしっかり掘り下げて取り上げてもらいたいものです。

2010年1月30日

ちなみに

先程の『ライ麦』第8位の件ですが、もう一つの「ライ麦」である『キャッチャー・イン・ザ・ライ』は、単行本が総合第42位(第9位)、ペーパーバック・エディションが同じく第70位(第16位)です。カッコ内は「文学・評論」部門の順位です。

こりゃまたスゴイ記録です。

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