2009年12月25日

そしてトークイベントは了る

ジュンク堂書店新宿店でのトークイベントに行ってきました。

この一年間、隔月で続けてきたガイブンファンを増やそうというトヨサキ社長の試み、とりあえず一年続いたんですねえ。皆勤のお客様もいらっしゃったのではないでしょうか?

タイトルは、とりあえず一年間の締めくくりを迎えたので「終わる」ではなく「了る」としてみました。ちょっと古文ぽいでしょうか? 漢文ぽくするなら「畢る」でしょうか?

それはそうと、冒頭、若島さんが「ガイブンって海外文学の略なんですか? カイブンって略したらおかしいですね」という趣旨のことを述べていましたが、細かいことですが、あたしは「ガイブン」って「海外文学」ではなく「外国文学」の略だと思っていました。だって、対する「日本文学」を「ニチブン」って言いますから。

それはともかく、翻訳の仕事を精力的にやっていたため他の作品をほとんど読む暇がなかったという柴田元幸さん、逆に仕事が遅いからいろいろ読んでましたという感じの若島正さん、お二人の掛け合いも交えつつ楽しく、あっという間のひとときでした。

2010年も、こうした取り組みを続けていくと社長は最後に宣言されていましたが、さあ、どのような形になりますやら......





ところで、終わりに近い頃、社長が「出版不況が言われているけど、翻訳文学に関しては各出版社、今年もよく頑張っていい本を出してくれていた」とエールを送ってくれましたが、不況だからこそ、本当に吟味されたものしか出さなかったのかもしれないなあ、なんて思いながら聞いていました。

個人的にはもっと中国を初めとしたアジアのものが知りたいですが。

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