2009年12月13日

2兆円割れ!

今朝の朝日新聞一面に、日曜日の朝だというのに暗くなるような記事が載ってましたね。

そもそも2兆円産業だったなんて知りませんでした(汗)。
出版社は少しでも売り上げを増やそうと刊行点数を増やしているが、売れない本は書店が次々と返品している実態
うーん、確かにこれが真実であり実情。この業界、もうビジネスモデルとしては破綻しているんじゃないかと思います。
再販売価格維持制度(再販制)があるため、一部の本を除いて安売りできないなど、販売の自由度が低いという指摘も根強い
確かにそう思います。では再販制をやめちゃえばいいのかというと、そういう簡単な話でもないのですが、一消費者として見た場合、例えばイトーヨーカ堂などは最近の折り込みチラシやテレビCMで「ボーナス補填フェア」などといって割引を盛んに行なっています。大きなイトーヨーカ堂ですと中に書店が入っているところもありますが、各テナントが「20%OFF」といった赤札を貼って売りまくっているときに、書店は一切そういうこともできず定価販売。これでは客が寄りつきそうにありません。

もちろん、こういった値下げ競争がデフレ・スパイラルになって、企業の体力を奪っているわけですから、一概によいことだとは言えませんが、やはりお客の立場からすれば書店だけが割引をしない、すなわち「高い」という感覚を持たれてしまうのも致し方ないところです。

今年は、自由価格本など新しい動きも出てきましたけど、来年以降どうなるのでしょうか? それよりも、こんな景気だと廃業する書店や出版社がまだまだ増えそうな気がしますね。

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